推しの背中に翼があります。
週刊少年JUMPに連載中の『僕のヒーローアカデミア』の≪ホークス≫のプレゼンをしたくて書き始めたのに数ヶ月経ってしまいました。
好きな気持ちが重すぎると何から書いて良いのか逆にわからなくなるんですね。
ホークスくんには翼がある。
空を飛べる。
しかし天使ではないし鳥でもない。
福岡在住の鶏肉が好きな22歳の青年である。
無論、実在はしない。
なのに私ったら鳥の写真を載せるTwitterアカウントをフォローしてしまうし、空を見上げて翼のような形をした雲を探しちゃうし、福岡の天気を気にするし、昼夜問わずホークスくんの幸せを願って夜は夢にまで見てしまう。
(雲が翼みたい、って撮ったいつかの夕空)
そんな祈り(狂気)にも似た情熱を捧げているのだけど、空回りするばかりで彼の魅力を伝える文才を得る糧には一切ならないのが悲しい。いや、むしろそんな感情抱いてるからだよね。…冷静な力(文才)が欲しい…。
もう諦めて拙い文なりに一生懸命お伝えしたいと思いますのでよろしくお願いいたします!!
ホークスくんの魅力は原作漫画(現在29巻まで刊行)を読んでいただくのが一番伝わるのですが、彼の初登場は20巻、アニメだと4期の最終二話にしての登場なので。
*アニメは、4期まではNetflixに入ってます!
3/27(土)からアニメ5期が始まるまでに履修するには時間がない!というヒロアカを全く知らない人は、公式がYouTubeにこれまでの話を分かりやすくまとめてる動画があります。
▼『僕のヒーローアカデミア』1巻~21巻前半のストーリーを5分×10日連続でおさらい!
※【ヒロアカ】5分で復習 Vol.1『入学試験』編【1-2巻まとめ】
↑Vol.10まで見ると今までの話がわかります!
主人公はじめ沢山の魅力的な登場人物たちが【正義とは?善とは?】という命題にぶつかりつつ、正解はないけれど、“こうありたい”という想いをそれぞれ抱え突き進んでいく物語が素晴らしいので、その点についてはいずれまたの機会に書きたいです。
なので、ここでは初志貫徹し≪ホークス≫についてだけに絞ります。
◆◆◆
◆ウィングヒーロー・ホークス
ヒーロー名≪ホークス≫
本名≪鷹見 啓悟(たかみ けいご)≫
まず、好きなところを羅列してみます!
- 翼がある
- 翼が赤(臙脂)色
- 瞳と髪が金(蜂蜜)色
- ピアスしてる
- 顔が可愛い(童顔)
- そこを隠すためか顎髭をちょりっと生やしちゃってる
- 生い立ちが複雑(作者曰く“日本映画の辛いやつ”を詰め込んだ幼少期)
- 生意気(不遜)な態度を取りつつ、一途で献身的
- いつもはヘラヘラしてるのに時々見せる表情が孤独を纏ってて(私の)心を抉ってくる
- 普段は標準語(敬語)で話すけど心の声は博多弁
- 明るく気さくな態度で地元(福岡)民から愛されてる
☆まだ書き足りませんがこの辺で。
でも、翼があって日本一可愛い方言と言われる博多弁を喋るってだけでもじゅうぶんですよね!?
そんなホークスくん、18歳で事務所を立ち上げ、その年にヒーロー・JAPANランキングで『史上初、最速最年少』でtop10入りを果たし、22歳の現在、実力&人気共にNo.2ヒーローなんです。
こんなにも輝かしい経歴を持つ彼、実は
※ここから本誌のネタバレ含みます。
彼、公安育ちなんです。
スパイとして敵の懐に潜り込むような危ない仕事を引き受けてもいるんです。
↑アニメ4期のエンディングでチラリと出ていたこの画像。まだこのアニメの時点では彼が公安育ちだとは明かされてませんし、漫画にもこれと同じ作画はないのですが「ギャー!こ、これはもしかして?!ホークスくんの幼少期か?!」と数少ない彼についての情報を心の中で繋いで萌え転がるところです。彼が公安に拾われたというのは次のアニメ5期冒頭で明かされるはずなので、ご期待(?)ください。
↑これはJUMPの公式グッズで、21巻の原稿頁がクリアファイルに印刷されてるものなんですが、一コマ目の三白眼の幼い子どもが後のホークスです。
逆に彼についての情報ってこれしかない。
で、そこから「もしかして彼が胸に抱えているのは当時No.2 ヒーローだった≪エンデヴァー≫の縫いぐるみ?!」、背景のゴミ袋などが散乱してる様を見て「もしかして彼は親からネグレクトされてた?」など想像してました。
つい先月の本誌における彼自身の回想で、少し詳細がわかり、その予想がそんなに間違ってはいなかったことが判明。(むしろもっと悲惨だった…ゴミが散乱してる場所はアパートとかでなく、駅構内だった…ホームレスも経験してた…)
そんなホークスを語る上でエンデヴァーを抜きに語れないんですよね…むしろ≪エンデヴァー≫のために生まれたキャラクターなのかもしれないし…
公式グッズでもニコイチ感覚で推されてるんですよね。親子ほど歳が離れてる、“主人公の級友の父親”と“その同僚”なのに。
↑21巻の表紙なんですが…見てよ、エンデヴァーの炎とホークスの翼で、不死鳥のようじゃあありませんか…;;
◆エンデヴァー&ホークス
エンデヴァーは、主人公の緑谷出久(みどりや いずく)くんのクラスメイトの轟焦凍(とどろき しょうと)くんの父親。現在45歳。
実家は旧家であり名家。
ヒーローとなった20歳の時から事件解決数は現在まで常に1位をキープ。
でもプロ・ヒーローランキングでは『万年No.2ヒーロー』。日本の“平和の象徴”と言われ、実力&国民的人気共にナンバーワン!の≪オールマイト≫を越えることは出来ませんでした。
エンデヴァーが、ずーっとオールマイトを越えたくて越えたくて越えられないままオールマイトの引退を機にNo.1ヒーローとなった、というのがアニメ4期(原作単行本20巻)の話で、そこにエンデヴァーをフォローアップ(プロデュース)するために現れたのがホークスくん。という流れです。
エンデヴァーと言ったら原作5巻で初登場してから、かなりの間『クソ親父』(ショートくん談)っぷりで、私もずっと声のデカイ嫌な親父くらいにしか思ってなかったんですが。
そんなクソ親父なエンデヴァーが『子どもたちの未来を守るため』自分は強くあろう、とそれまでの己れの行動を省み歩み始めたのが21巻までの話で。
己を鍛える努力を惜しまず仕事はめちゃくちゃ出来るし頭の回転は早いのに、言葉が足りず不器用で、ちょっと天然な所もあって、猛々しい業火という個性を纏って髪の色も赤いのに、瞳は静かな湖面のような雲一つない澄んだ青空のような青色で、“なんか憎めない”キャラクターから“なんか愛しい”キャラクターへと階段を一気に駆け登ったのでした私の中で。(あれ?これ、ホークスくんのプレゼンのはずが…?)
↑エンデヴァーは鼻も高いし、良い顔をしていると思う。息子のショートくんは母親似の美形だよね。
さて、話題をホークスくんに戻そう。
↑これは昨年アニメ4期ラスト2話にしてエンデヴァー&ホークスの話が放映されますよ、っていう広告…『両雄、並び立つ』。
↑先の「公安で訓練を受ける」幼少期ホークスの写真が轟家の家族写真の中に混ざってる演出に、え?!何故そこに混ぜるの?!
ってなるでしょ。
何故かって…
ホークスにとって「エンデヴァーさん」は特別な存在だから…
ホークスが、エンデヴァーのことを『ずっと見てきた』から。
「オールマイトを本気で越えようとした男はあなたくらいですよ」って(心の中で)言うほど、その背中を幼い頃から見てそんな姿に憧れた男の子が、時を経てヒーロー・ホークスになったから。
主人公もその級友たちのほとんども、更に自分の実の息子さえ『オールマイトみたいなヒーローになりたい』と言っているのに。
見ず知らずの幼い子どもは、なぜかあなたに憧れ、そして時を経て今あなたの隣に立っているんですよ…
↑彼の回想シーン(漫画原作頁)をTシャツにプリントしたものなんですが。
公安に引き取られた幼い≪啓悟≫が、その名前を捨てて≪ホークス≫として生きることを決意する瞬間です。
この『僕を救ってくれたみたく』『みんなを照らすヒーローに』なりたい一心で過酷な公安の訓練を耐え、史上最速でヒーロー事務所を立ち上げ、憧れの横に並び立ったんです…
エモくない…?
でも、そのことを知ってるのは読者だけで、エンデヴァー本人に伝わってないまま現在に至っておりますが!!
初のバディを組んだヴィランとの死闘(4期アニメのラスト二話)で『No.1ヒーローの背中を押す』ホークスの献身っぷりが評判になった(オタクたちの間で)けど、実際彼らが会って会話を交してるのはいまだにたったの2~3回で、肝心なこと(肝心なことって何よ)はモノローグで語ってて相手に一切伝わってないから!
尚更エモくない…?
↑当時幼いホークスくんが胸に抱いてたエンデヴァー人形…人気無さすぎて500円でワゴンセールされてた…オールマイト人形は人気有りすぎてプレミアム値段がついたって設定なんです。
マジで劣悪な家庭環境で育った彼が“安かったから”買い与えてもらえた唯一のものを大切に大切にしてたんですね…;;今その人形どこにあるの…もしかしてまだ大切にとってあったりしたら泣く…
そんなホークスの生い立ちも想いも、これっぽっちも知らぬエンデヴァーさん。
「生意気な若輩者」という最初の印象から、『ヒーローが暇を持て余す社会にしたいんです』と笑顔で語った彼の本心や、実戦での彼のサポートに接し、「信頼できる同僚」くらいには思ってる。はず。
いや、なんならもう少しプラスの何かしらの─45歳にして初めて出来た“友だち(相棒)”みたいな─想いが芽生えているんじゃないか?
というのが微かに感じたりする場面がチラホラ…。ええ、見間違いじゃないはず。
あと、ホークスの父親はホークスが幼い頃にエンデヴァーに捕まったと憶測され…(そのこともエンデヴァーはまだ気づいてない)
「僕を救ってくれた」というのは、外で悪事を働き、家(っつてもボロボロの掘っ立て小屋)で幼いホークスに暴力を振るう“父親”を「捕まえてくれた」ということだったんですね…
そのことで幼いホークスは父親の支配から解放された=救われた、と感じたなんて…震えるでしょ?
今後、そのことをエンデヴァーは知るのか、それを知った時エンデヴァーはどう思うのか。
更に、ホークスは、「ずっと憧れてました」とエンデヴァーに伝えるのか…
このエモさって、ホークスの「人生を変えてくれた」きっかけがエンデヴァーで(エンデヴァー自身はそのことをまだ知らない)、
そして今、ホークスがエンデヴァーの「人生の転換期に立ち会ってる」ってことなんですよ…「人生の転換期」…1つは、“平和の象徴”オールマイトが居なくなった今、No.1ヒーローとしてどう社会を導くか。
もう1つは、過去、自分の野望(オールマイトを越える)のために妻や子を犠牲ににしてきたことへの報いをどうするか。
─過去の自分を悔いて、変わろうとしている。
そんなエンデヴァーさんを、ホークスくんは「正しくあろうとする人を俺は助けたい」って…そう言ったんですよ…
エモくない…?(語彙のレパートリーの無さ)
界隈ではcp的な盛り上がりも見せておりますが、私の中でこの二人は“並び立つ”的な、ソウルメイト的な…まさに、信頼や、強い想いや、二人を結ぶ縁が“恋愛”というものに括られない、名前をつけることのできないものだなぁと思っております。
「この人のために」何かしたいという想いは、強いて言うならアガペーに属してしまうのかもしれないけれど。
本誌ではまさに日本社会が崩壊の危機に瀕しているんですが、そこに主人公とオールマイトという主軸と、エンデヴァーとホークスというもう一本の軸の対比がどう絡んで立て直していくのか。
とても楽しみになってきました。
昨年の本誌連載からずっと、話の展開として苦しくて。希望が見えなくて。
つーか、推し、数ヶ月の間意識不明でしたので(>_<)そりゃ毎晩お祈りしちゃうし夢にも見ちゃうわ。(まあ話の中では数日の出来事なんですが)
それがこのプレゼンをなかなか書き進められずにいた原因でもありました。
私自身、後味の悪い作品が苦手なので。ここ数ヶ月というもの、本当にこの作品を今後も「大好き!」と思えるのか…そこがハッキリしないと無闇に勧められずに悶々としておりました。
でもやっと先月、本誌299話において「大丈夫だった!推しは光属性だった!」と安堵と歓喜の雄叫びを上げ、更に305話で主人公も光属性で、作品が血を流しつつも光ある方へ向かっているように確信できたので、安心して皆様にお勧めできる!と、これを書いてます!
だって、生死の淵をさまよってたと思ったら、いきなり退院して「死ぬほど片付けなくちゃいけないことがある」「まずは俺の原点」「エンデヴァーさんが困ってる」(だから助ける)って言うんですよ?
雄叫び上げて跳ね回るでしょ、こんなの?
いや物語の状況は今もって最悪なんだけど!
推しを信じてついていこう!って気持ちになった!!
物語は佳境…これから更なる地獄が待っていそうだけど、、主人公たちの見せてくれる“新しいヒーロー像”をぜひ一緒に味わって欲しいです!
そして、飄々として処世術に長けて、人当たりは良いけどあまり本心を見せず、過去の苦労も現在の苦労もおくびにも出さないホークスくんを何卒、なにとぞ見守ってやってください!!