アマプラで「イ・スマンーキング オブ K-POP」を観ました
EXOを好きになって12年も経つのに、「私はEXOを好きなのであつて、SM事務所を好きな訳では無い」なんて思っていた。
なので、よくSNSで「SMの音楽が好き」という文言を見てもどこか他人事だった。2013年からSMTに通い出したおかげで、EXO以外のSMアーティストについても調べ、喜んで楽曲も聴いていたにも関わらず、イ・スマンについては、ウィキペディアを開くことすらしていなかった。
EXOを通して知り合った人たちから、「イ・スマンは昔歌手だった」「イ・スマンがSMアーティスト全ての楽曲に関わってる」と教えてもらっていたにも関わらず、勝手に脳内で、(きっと売れない歌手だったんだな)(そんなん云うても全部の楽曲ではないだろ)と、思い込んでいたのだ。
『イ・スマン―キングオブKPOP』を観終わった今、それらの私の認識がどれだけ甘かったのかがわかった。
“彼は全ての楽曲に携わる総合プロデューサー”は伊達じゃなかったのた…。
が、後で改めて触れるが、「事務所が儲けたお金が不当にイ・スマンの個人会社に流れている」などの悪い噂については完全に払拭できたとは思えないため、手放しで彼を崇拝はできない。が、この番組がそこに踏み込んだ構成にしてあることは評価したい。
以下、番組内容に触れていく。
イ・スマンは、送られてくるデモ・テープを全て聴き、歌詞も英語と韓国語と中国語でどう聴こえるかチェックし、MV製作も絵コンテから参加していた。なんならグループのコンセプトも。キャスティングも。全て彼が発案したり、GOサインを出したものが世に出ていた。
そこで私も漸く、「イ・スマンは嫌いだけど、彼の手から差し出される音楽(アイドルたち)は大好き」という矛盾を抱える人たちの気持ちを理解し、そんな人たちの仲間入りを果たすことになった。
今更遅…!
(ひとつ気になったのは、SM事務所の歌手たちの独特の“歌い上げる”歌唱法を指導してきたユ・ヨンジン音楽プロデューサーはインタビューにも出演していたが、かなりの比率でプロデュースに加わっていたミン・ヒジンについては一切言及はなかった。退所したからか?)
番組を2回観たのだが、彼の偉業に感服すると同時に、いやそこは賛同しかねる、という感情も湧いたので、番組を大雑把に書き起こしながら、それらをまとめたい。
イ・スマンについて知識ゼロだった私の覚え書きなので、彼についてもう充分わかっている方には退屈かもしれない。(アマプラでまだ観れるので、見れる人は観てください!)
☆私の感想は()の中に記します。
番組最初に、少女時代 I got a boyのMVが流れる中で彼は言う。
「違うジャンルをビビンバみたいにミックスするのが好きだ。楽器を変えたり。テンポも調整する。スピードを上げて、落としたり。」
「これ(I got a boy)は、最初はメロウな曲だったが、ロックとクラスターをミックスした形に変えたんだ」と。
そして、彼の生い立ちを番組はわりと丁寧に追っていく。
1952年 朝鮮戦争のさなか、クリスチャンの両親のもとに、三兄弟のマンネとして生まれる。
父の会社が破綻し、母親がピアノ講師をして家族を支えた。(彼の音楽の才能は母親譲りかも)
親に隠れて兄と一緒にギターを習い、音楽に目覚め、中学の頃から作詞作曲を始めるも、親からは音楽では食って行けないと大反対される。
ソウル大に進学し、親に内緒で自作の歌でステージに立ち、一躍有名に。
韓国で開催されたレイフ・ギャレットのコンサートで熱狂する観客を見て、韓国で海外の歌手は大人気だが、その逆はないことに気づき、海外で韓国の歌手が人気になるにはどうしたらいいかをその時から考え始める。
1979年、軍事クーデター後の、厳戒令、言論統制を若者に強いる軍事政権に嫌気がさし、1981年アメリカへ留学、カリフォルニア州ノースリッジでコンピューター工学を学ぶ。そこでUCLAの大学生だった女性と結婚。
(軍事政権や言論統制などを経験した彼の「最も美しい文化の花を咲かせるために必要なのは、民主主義と自由競争だと信じてる」という言葉には共感した。)
留学先で、音楽番組『MTV』と出会う。
―ここでバックにa-haのテイク・オン・ミーや、マイケルジャクソンやマドンナなどのMV映像が流れる─
MTV黎明期を目のあたりにした彼は、これからは映画のように物語性のあるMVや、ダンスやパフォーマンスを引き立てる曲を作るべきだという確信を得る。
軍事政権が終わりを告げた後、韓国に戻った彼は最初の音楽事務所を立ち上げる。
1990年、最初にプロデュースしたヒョン・ジニョンは、大ヒットを飛ばすも薬物で失敗し、イ・スマンは多額の借金を抱えることになる。
そこで「いい音楽を作るだけではダメだ。良い音楽と良い人物を育てなければ」と気付く。
─そこで突然のCG映像。
何もない大地、ぬかるんだ道を踏みしめ歩くイ・スマン。
そして独白。
「人生はうまく行き始めた頃に困難が訪れる。そのたびに自分に言い聞かせてきた。“クァンヤ(荒野)に戻る時に違いない”と。クァンヤとはモーセが約束の地を目指して40年間放浪したと言われている場所のこと。
クァンヤは試練の地だ。
そこでいくつもの試練を経て人は学びを得る。
またそこは同時に夢を見て、将来への準備をしていく場所。そこから新しい世界が始まる」
(なに…?!クァンヤ?!
2021年頃からイ・スマンが事務所のビジョンとして“クァンヤ”言い出したのを「荒野ってなに?西部劇のこと?」って、不思議に思っていたのだが、旧約聖書に出てくる“荒野(あれの)”のことだったのかと驚き、同時に妙に納得した。
…そうか、クァンヤは、彼の原点回帰だったのだ。
逆境をそう捉えるのはまさに彼がクリスチャンだからだし、2023年に現在自身が作り上げた会社を追われたことも、次の新しい夢を得るための試練(準備)だと捉えているのが一貫していてすごい。)
一旦すべてを失った後、再起を図る彼が考えた、若者に受けるアーティストとは、「“上の階に住む男子学生”のような身近な親近感のある存在。そしてその存在と最終的に恋に落ちる」
ちょうど韓国の民主化による経済成長で、若者たちもお小遣いとして自由に使えるお金がある時代を迎えた。
■1996年、イ・スマンがプロデュースした男性グループ【H.O.T.】 がデビュー100日でアルバム80万枚を売り上げる。
そこに当時のメンバーで唯一まだ事務所に残っているカンタさんのインタビューが流れた。
(過去の映像でカンタさんの人気が物凄かったことを知る。カイくんのお姉さんたちもファンだったのも納得。当時のカンタさんの顔立ち、ジェジュン、nctのテヨン顔の系譜の祖だわ…イ・スマンの顔の好みはカンタさんから始まっていたんだな…。カンタさんのこと、2013年ウルフ期のEXOちゃんたちにSM社屋でピザを奢ってくれた気の良いお兄さんとしか認識してなかったよ、すまん。で、その時の番組内で、カンタさんの話そっちのけでEXOちゃんたちがピザに夢中でモグモグしてる様子に、見てるこちらがハラハラしたのだけど、わりと最近になって、あの頃はろくに食事も与えられてなかったって知って、そりゃあピザも必死に頬張るわな!と納得したのであった…)
■1998年、民主主義を推し進める政府が今後韓国の21世紀の産業は文化になる、と明言、イ・スマンさんの事務所にも手を差し伸べてくるが、「そのたびに“活動の自由を認めることが最善の支援だ”と言ってきた」と。
(その言葉は立派だけど、EXOは時の政権と割と絡みが多かったな…中国との架け橋として、や、トランプさんとの晩餐会に出席など…)
当時、H.O.T.が北京公演を大成功させ、次は日本市場を狙うことにする。
そこに登場したのがBoAである。
イ・スマンは若干13歳のBoAに会社の全資金を賭けた。
それに応えるようにBoAは学校も辞め、生活の全てを音楽に捧げた。日本語学習、歌、ダンスのレッスンなど…
■2003年
その期待通り、大成功を納め、彼女がその後のK-POPアイドルの『ダンスパフォーマンスの質、国際的プロモーション、売り込みたい国の言葉で歌うこと』という指標を作ったといっても過言ではない。
(もちろん、事務所のプッシュもあったにせよ、彼女の資質と努力あっての成功だったなぁ…でも待てよ?その、彼女の資質の部分を見抜いたのはイ・スマン…てこと…?)
■カルチャーテクノロジーとして、イ・スマンはスターを生むシステムを作った
★まずはキャスティング→宝石(原石)を見つける
★トレーニング管理
★プロデュース→ファッションとmvにもこだわる
■2007年
KBSTVインタビュー
─商業化されたスターを作ることへの批判
記者「本来音楽は芸術であるべきなのに、ポップカルチャーや音楽への過度な商業化だ。アーティストには創造性と自由があるべきでは?」
イ・スマン『我々は人を作っているのではなく、音楽を作っているのだ。BoAを創ったって?一緒に築いたのだ』
記者「好きな歌を歌って歌手になれませんか?余白が必要では?」
イ・スマン「もちろん必要。でも今は世界と戦う為に業界をシステム化すべきです」
─結果、練習生というシステムは今もK-POPアイドルたちを作るための基盤となってる。
(…それは完成されたアイドルを求める私たちにも責任の一端があるなと感じた。)
そして、
「東方神起を作るためにジュンスには5年もかけた」発言をうけてからの東方神起“問題”へ言及。
■2009年、人気絶頂の東方神起の3人が脱退を申し出、訴訟を起こす。
イ・スマン「我々の許可なく他社と契約を結んだ。」(言葉の端々に現在もまだ許してないんだなと感じた)
Kポップ評論家「別の会社と契約するということは、彼らの活動内容も見た目のプロデュースも全てそちらの管理となり、また収益も全て契約会社のものになる。
会社はスターになるまでの長い期間“投資”してきたわけだから、それはリスクマネジメントとして認めるわけにはいかないだろう」と。
JYJ側の主張「13年契約は事実上の終身契約だ。アルバム収益の正当な配分が支払われていませんでした」
(結局、この件で“奴隷契約”が見直されることになったわけだけど)
イ・スマンの主張「我々は5年も彼らに投資した。契約が不当だという理由があるからといって、我々の許可なく彼らを起用することを許したらKpop界は存続不可能だ」
2012年、和解成立。
当時のニュース報道「両社は互いの活動に関与しないことで合意しました。」
イ・スマン「我が社の契約が不当だったという判決は一切出ていない。韓国公正取引委員会という機関があって、我々はそこと共同で契約を作った。現在も同じ契約を使用している」」
ニュース報道「韓流ブームを牽引する3人組グループJYJ、独立後初のアルバム発売から一度もTV出演は有りません」
(…現在はまだ良くなったのか…?後輩たちが学んでうまく立ち回るようになったのか?
JYJの3人はやはり契約期間中というのが駄目だったのと、金銭問題を出しちゃったのがNGだったのか…と、書きながら、ふとEXOの現状に重ねてしまう…)
★スーパージュニアはSMが初めて手がけた大人数のグループ
各人の適性で、司会、演技、バラエティなどいろんなメディア展開ができた。
★どのグループにも秘密を持たせてファンの好奇心を刺激した。
★EXOは、イ・スマンの「アーティストが我々とは全く別の仮想空間で生活してたら?」という発想から誕生した。
★ニューヨーク州立大学バッファロー校韓国研究ステファニー ジュン チョイ jiyun choi
「EXOはコンセプトや宇宙などの新しい概念を打ち出した。EXOは太陽系外惑星から来た宇宙人。各メンバーがスーパーパワーを持つ」
★そこでスホさん登場
「ハイ、マイネームイズスホ
EXOのリーダーを務めています。
EXOはEXOプラネットの略称で“太陽系外惑星”のことです。太陽系外の惑星から来た…つまり僕たちは宇宙人です。フフ…。要するに…未知の世界の音楽とパフォーマンスを見せに地球にやって来たんです」(照れ笑いスホさん可愛い)
★ユ・ヨンジン「新曲を発表するごとにストーリーが展開し、全部まとめると長編映画みたいになる。イ先生が描いたビジョンです」
★イ・スマン「人間が想像したものは、いつか現実世界でも誕生(実現)できると思ってる。」
★イ・スマン「nctのコンセプトは“夢の中を旅する”だ。若者にとって夢を見ることは大事。それは成功や達成するものばかりじゃない。でも夢に向けて行動すれば大きな幸せに繋がる」
ナレーション「nctは接近性と拡張性を軸に置いたグループで、メンバー間の制限がなく組み合わせは自由です。メンバーをつなくまのは夢。
夢の中で出会い共感し合い、音楽と一体化する。
そして夢の奥深くに入る。」
(→とか聞こえはかっこいいけど生身の人間にやっちゃダメだったんじゃないかな。それこそアバター的なAIにやらせないと…と思ったりもしたけど、それをやって見せてくれるのが人間という儚いものだから胸を打たれ夢中になれるのかも…と思ったり…)
★2017年のジョンヒョンのこと
イ・スマンは当時のことを「ジョンヒョンが自ら命を絶った時は…悲しいというより何が何だかわからなかった。」中略「本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだ。具体的に何を間違ったのかはわからないが、正しいことをしてあげられなかった。」
★2019年のソルリのこと
→当時のニュース番組でネットでの誹謗中傷が原因か、と言及
イ・スマン「先に私は自分の過ちを償うべきかもしれないが、誹謗中傷を書き込んだ人には反省してもらいたい」
→Kpopの闇と世界のマスコミは騒ぎたてたが、「これは文化産業における万国共通の問題なのに」「Kpopと題した東洋人種の差別を生んでる」「自殺はKpopアイドルに限らず、韓国における深刻な社会問題だ」とも(前出ステファニー)
イ・スマン「その後スタッフを含む全員がセラピーを受けられるようにしたが、正直、改善したかわからない。」
─ここでスホさんの映像が入る。
スホ「同じことが二度と起きないよう、僕たちはお互いを大切にする。そう思います」
⚪️aespa
歌い方について細かく指示する🪑とのやり取りが孫とおじいちゃん
🪑「エスパには現実のメンバーと仮想世界のメンバーがいる。双方は独立した存在として交流することができる。AIを使ってね。」(→これがイ・スマンが思い描いていた夢の世界の実現らしい。が、彼が去った今、エスパの初期のそういった設定は今後どうなっていくのかな…)
⚪️クァンヤについて
イ・スマン「そこは時間や空間の制限がなく、無限のコンテンツを提供する宇宙です。
クァンヤではアーティストの起源はメタバースにあります。それぞれが互いに融合・交錯・共存して最終的には完全に新しい世界を生む。」
ジゼル「これがSMのメタバースの基盤なんです」
スホ「全アーティストが同じ場所でつながる。僕たちを一つに束ねる音楽の力を表現する形ですね」(伏し目で語ってたけど、ほんまに納得して言ってんのか言わされてるのか)
カリナ「SMの全アーティストの世界観が統合されます。アバターと共にある私たちの物語は、悪役を倒すこと。
他のアーティスト(先輩方)にも物語はあります。未公開ですが、何らかの形で繋がっていきます」(→って真顔で言った後、「はっ、難しい…」っておでこ押さえながらの笑顔が可愛かった。他のメンバーたちがチャレッソチャレッソって言ってたのも!
彼女たちも完全には理解してないんだろうな)
そこからイ・スマンの、自分のアバターを作る作業を見せられるんだけど、
人間が仮想世界で様々な体験をすることは可能で、その「仮想空間に存在する方法を、これから我々は見つけていく」と断言してる。
「我々が存在し、アバターも存在する。アバターにはAI脳があるから、アバターを9体作ると自分が10人いることになる。自分の代わりに動いてくれることも、別の人生を送ることもできる。独自で創造もできるんだ」(→それは“自分”の意識が共有できるってこと?独自で創造できたら、それは全く別の存在なんじゃないの?と、私には色々まだ理解できない部分が多い…)
イ・スマン「人間だけが創造できるという世界はあと10年ほどで終わると思ってる」
(ほんとに…??)
「AI知能のおかげで、想像もつかないほど良い未来が生まれる。それは“創造”の新しい時代になると信じてる」
(その逆も言えるんじゃ??とも思ったが、まあ、刃物も使い方次第、というのと同じなんだろうなぁ…しかしまだまだ議論されて然るべきものであるとは思う)
★そこから延々と新しい恋人との映像を見せられる…(この映像必要だった?亡き奥さんを愛していた、って美談で終わっても良かったのでは…とも思うが、老いても尚、女性と楽しんでいる精力的な自分を誇示したかったのかなー?)
★そして、自然破壊が進み壊れかけて地球のために“植樹”をしよう、と思い立つイ・スマン。
世界中から愛をもらってきたKpop界が世界に恩返しする番だ、と。
イ・スマン「Kpopで繋がった世界中の人たちが植樹活動に参加することで、未知なる変化を起こせると私は信じている」
(「地球の未来のために良いことをしよう」という理念は素晴らしいと思う。
けれどあのリーダーズたちが歌ったキュアの曲は目新しいものでなく、ウィアーザ・キュアってところがまさにウィ・アー・ザ・ワールドっぽいなって思って冷めた目で見てしまったのだが、彼が若い頃、まさにリアルタイムで目にして感銘を受けたことが基盤となっているのなら仕方ないのかも。何にせよ、理念は素晴らしいとは思うよ…)
──ここからSMEの内部抗争騒動
2022年11月、
イ・ソンスがイ・スマンへの賛辞と感謝の言葉を述べる映像を見せておきながら、画面は
2023年2月、
SM3.0構想を述べるイ・ソンスへ切替わり、
イ・スマンの統括プロデューサーの契約期限が切れる、が、今後も株主としてよろしくね、といった内容のスピーチへ。
世間は「Kpop界の象徴とされる男が自身の甥っ子に会社を追い出された」と騒ぎ立てる
内部抗争の理由→資金が外部(イ・スマンの個人会社)に流れてる。
ニュース報道
●イ・スマンの個人会社ライク企画が不当契約で、売り上げの6%を受領し続けてきた
●SMは過去2年間でイ・スマンのライク企画に1400億ウォン払った
→それについて今後追及されるべきでは?
そこにカカオ登場
●SMの第2株主となる→が、合法性を疑われる
●イ・スマンがカカオへの株売却に異議を申し立てる、
イ・スマンの保有するSM株をハイブが買収すると発表。→イ・スマンがSMとカカオの取り引きを阻止するため、ハイブに助けを求めたとされる。
(現在ハイブが大変なことになってるから、ほんとここは阻止できて良かったね、と思う)
●イ・ソンスがYouTubeでイ・スマンの海外の会社を利用した脱税疑惑を告発
ついでにエスパのカムバ延期もイ・スマンの歌詞に対するこだわりが原因と。
イ・スマンの独裁体制を証拠付ける音声も公開。→🪑「私を必要ないという者は辞めていい。それだけのことだ」
世間はイ・ソンスを「家族である人を裏切った」と非難する。
御家騒動は泥沼化→イ・ソンス、イ・スマンへ「皆の前で跪き許しを請うことだけがあなたを地獄の底から救う」と呼び掛ける。
2023年3月
●SM株売買について、
SM側が緊急資金を得るためでなく、イ・スマンの支配力を弱める目的だったとし、イ・スマンに軍配
●が、カカオが独自でSM株を購入。→結果ハイブはSMの経営権を失う
●イ・スマン、SM統括プロデューサーの座を降りる。
ニュース「カカオの買収により、皇帝支配の時代は幕を閉じました」
「SMはスマンの名を冠した会社であり、彼はKpop界の先駆者」
一転、画面は現在のイ・スマンの心境
「もし違法なことが起きていたのなら、ここで話せていないはずだ。もし噂通りの事が起きていたならお咎めなしとはならない」とも。
そして、イソンスのことを義理の甥っ子で可愛がってきたのに、卑怯な手を使ったことが残念だ、と。卑怯な手、とは、「安易に根拠のない話を持ち出した」「今回のことで残念だったのは、彼の一撃が家族としての楽しい思い出を壊した。敬意の欠片もない」(って…人情に訴えるみたいなそういう言い方は事実を矮小化するよね。金が流れていたのは事実なわけだし、法の目をかいくぐったのかもしれないし…そこは今後司法が追及すればなぁとも思う)
→以下、更に私の感想を
SMを去らねばならなかったことは彼の本意ではなかったにせよ、
「もし片手にリンゴを握っていたら、他のものを掴めるのはそのリンゴを手放した時だけだ」「神のご意思として出来事を捉えることも必要だ」
「新しい何かを掴む時なのかもしれない」「次の新しいチャンスが来た、そう考えるようにしてる」
とし、
共に会社を出たユ・ヨンジンと共に新しい事務所を立ち上げ、「新しいスタートだ」「今後はKpopではなくグローバルなグループを展開する。言うならば“プラネット・ポップ”とかTHE Earth・popとかグローバルpopかな」と新たな目標を挙げ、精力的に活動しているのは、本当に凄いバイタリティだなって思う。
ていうか、プラネットpopにしろグローバルpopにしろ、今までにも彼がやろうとしてきたことなんじゃないかな?それが肥大化しすぎて、彼の構想に付いていけなくなった人たちの謀反だったのではないか。結果、会社が残り、彼は去った。
で、また再びその“続き”をやろうとしているように感じた。“新しいこと”じゃなくて。彼が生み出し、育ててきた会社で成し遂げられなかったことを、
彼に賛同し付いていく人たちと共に。
「今の夢はアジアを文化の中心にすること」
「未来が何より大事だ。私は今も前進してる」
立派だけど、その前進し続けている足下にどれだけの若者たちの流した汗と涙と血があるのかな、とも恐ろしくなった。
彼が前進できているのは、そういった犠牲の上に成り立つものではないのか…と考えさせられた。
⚪️彼が新しく立ち上げた事務所によるオーディション風景や、彼が新しく見つけ金の卵(少女ダンサー)がBGMに合わせて踊る画像の合間にイトゥクさんやNCTのテヨンの「なぜアイドルをやるのか」→「ファンを幸せにするためと同時に自分自身の幸せのため」というようなインタビューが挟まれる。
カリナが、「将来についてよく考えます。女性アイドルは寿命が短いと言われています。どうすれば長く活動できるかを考えます。メンバーは常に一緒にいてくれますが、社会は常に変わり続けている。どうすればそれに適応していけるか、アーティストは皆考えています。私はまだ模索中です。でもいつか見つけられるといいな。笑」
と言うのは、現実的な本音も含まれているのではと思ったり…。
カンタさんは「私たちは実現困難な夢を持つ人間です。Kpopで成功出来る確率は極めて低い。困難でも“夢”という言葉を支えに、耐えていくんです」
「Kpopは夢見る人たちのために、幸せを創造するものです」と言っている。
AIと人間の違いは、そこに痛みや悲しみを感じるか、ではないかと思う。
ラスト、
イ・スマン本人が「私たちは今、創造の世界を築いていってる。それまで誰も創造できなかったものが可能になる世界。それが、私たちが向かう未来だ。一人で見る夢はただの夢」と言う。
次にイ・スマンのAIで作られたイ・スマンのアバターが現れ、言葉を引き継ぎ、「みんなで一緒に夢見ればそれは新たな未来の幕開けになる」と言い、そしてそのAIイ・スマンが音楽に合わせて踊りまくるEndingで番組は終わる。
イ・スマン、踊りたかったのかな…
自分のAIが踊るのを見て嬉しいのかな…それは自分の“実感”となるのかな…
そんな疑問も残った。
AIがもたらす未来の素晴らしさを繰り返し言及していたが、今アイドルは人間なのに…
そこに敬意が感じられない終わり方だなと思ったり…
10年先は生身のアイドルではなくAIアイドルが活躍する世界になってるかもしれないけど、今のところは違う。それにAIに魅力を感じるよう我々の精神も変化するのだろうか。
AIアイドルならアニメーションと変わらないのでは…?
住み分けが必要になるのかな…
なんというか…私自身、まず、EXOというグループを好きになったので、、イ・スマンは好きじゃないが彼の作ったものは凄く惹かれるし好き、という矛盾というか、常にジレンマは、ある。。
…メンバー個人を好きになってからEXOも好きになった、という人とその辺の感覚は違うのかなー?と思ったり…。
難しいところだ。
彼を単に称賛するだけに終始してしまうと、どんな金の卵も、名プロデューサーに見いだされなければ終わり、みたいにならないかな?
未来を夢見ることの大切さ、新しいより良い世界の創造を目指すのはわかるし、良いことだと思う。
けれど、夢を実現させようと努力する人間への敬意がなければならないとも思う。
安っぽい言い方になってしまうが、元は何なのだ?という原点回帰を忘れず、人間(アイドル)を大切にしていく姿勢こそ、私は大事なことだと思った。
ぜひ、本編を観れる方は観て、考えてみてくださいね。
スホさんに魂を救われた話
2022年10月1日、東京体育館でEXOのリーダー・スホさんの初のソロコンサートが行われた。
これはコンサートのレポではなく、スホさんによって私の心の平安が如何にもたらされたか、の個人的な話である。
(彼が如何に歌が上手かったか、生バンドとの相乗効果やトークの妙、その佇まい(仕草やスタイル)、全てが最高だったことは既にTwitterに書いたので、ここでは共通の認識として敢えて言葉を尽くすことはしない。)
1.スホさんの美しい歌声は、悪霊さえ払う、もしくは改心させる効果がある
澄み渡った鐘の響きのような、心に染み入る美しい声…
特にアンコールのO2を聴きながら、魂が浄化された…と感じた。私の中の悪いものが綺麗に流されていく感覚…。
スホさんの歌声は、悪霊を祓う威力と悪霊さえ改心させる慈悲深さを兼ね備えている。
例えるなら、スホさんの清廉な歌声が通り過ぎた後には美しい花々が咲き乱れ、美しいものしか残れない。
入隊前のEXOのコンサート#5でのソロ、Being through の演出で、私はスホさんが我々の罪を被って十字架に架けられるイエス・キリストのように感じたのだけれど(脇腹に描かれた花のタトゥーは、槍で突かれた跡)、一度そこで死んだスホさんは約2年という歳月を経て更にパワーアップして復活し、我々の前に姿を現した、という解釈で良いのでは?
https://twitter.com/koko_x0506/status/1284513517630976001?t=CJIW-POK-TwyE5O-swq-pw&s=19
デビュー当初、ファン達が本名のジュンミョンと大天使ミカエルに掛けてつけた“ジュンミカエル”というあだ名は伊達じゃなかった…(まあ本人は仏教徒であるのだけれども!)
スホさんの歌声は、天使の歌声の如く、仏具の鐘「リン」の如く、聴いた者の魂に“効く”のだ…。
2.EXOのスホ、EXOのリーダーとしての「約束」
昼の部、夜の部を通して、
「EXO-Lたちに会いたかった」
「メンバーたちもEXO-Lに会える僕のことを羨ましがってた」
「EXO-Lがメンバーに会いたがっていることも伝えますね」
等、私達EXO-Lが欲しい言葉をくれたスホさん。
「スホとしてソロで来ているけれど、
EXOのリーダー、EXOの代表として来ていると思っていただいて結構です」
と、真顔で言い切った時は、格好良過ぎて、震えた。
そして、その流れからの「次はメンバーたちと一緒に来ます。約束します」は、個人の意見ではなく、EXOを代表しての宣言と受け取れるような厳格さを帯びていた。(と、感じた。)
今年の4月にEXO10周年ファンミーティングでも「できるだけ早くEXO全員で皆さんの前に立ちたい」というニュアンスの発言はしてくれていたし、ことあるごとにそのような発言はあったのだけれど。
今回は、『約束』という言葉を何度も繰り返してくれ、帰国する際にはインスタグラムにまで書き残してくれた。

スホさんは、約束したことは必ず果たす人なので。(おまえはスホさんの何を知ってるんだ)
スホさんを信じることができる。
メンバーたちのソロ活動も最高だけど、それでも、やはり、EXOの活動が見たいと願ってしまう私の気持ちが、ソロコンサートでも【EXO】愛を前面に押し出してくれたスホさんから『わかるよ〜、僕もだよ〜』って肯定されたような気がしたのだ。
『僕だけを愛して』じゃなく、『僕と、僕のいるEXOを愛して』というメッセージに受け取れた。
これはスホさんに限らず、他のメンバーもEXOというグループをどれほど大切にしているか、様々なインタビューなどの媒体で伝えてくれているのだけど。
今、面と向かって、EXOのリーダーから『約束』されることで、どれほど安心感を得られたか。
3.EXOよ永遠に…
ここからは、「スホさんに魂が救われた」私の心の奥に向き合ってみる。
それには20年に起きたチェンの騒動について触れることになるので、ちょっとセンシティブな問題だから、読む人を選ぶかもしれない。
大事なことなので何度も言うが、私はメンバー全員でのEXO活動を願っている。
メンバー全員が好きな、いわゆる箱推しだ。これはもう単に好みの問題で、推し方に正解はない。
「EXOとEXO-Lは永遠だと信じています」
とスホちゃんが言ったからには、EXOは永遠なのだ。と、私は思っている。
永遠て何年?
10年は過ぎた。では次は20年、30年、もっと行けるだけ行こうよ、永遠だもの!
…その永遠を成就させるためには、ファンも彼らの人としての営みを甘受しなければならないのではない…?
ファンも、彼らも、幸せでなくては。
幸せ、っていろんな基準というか、種類があるでしょ。
健康であること、仕事が充実してること、好きな人と結婚すること、、そのどれかを得るにはどれかを諦めなくちゃいけないという決まりはない。
だから、チェンくんが結婚を選択したのは、私的には祝福することだった。
今後スホちゃんやカイくんがその選択をしても祝福する。
が、私にとってはメンバーの脱退が最悪のショック案件だけど、結婚がショック案件な人達もいるというのも、わかる。だから嘆くな、とは思わない。
けれど、嘆きを飛び越えて、非難したり攻撃する人達の気持ちがどうしても分からない。
なので、当時、チェンの脱退を求めてデモをしている方数人に「EXOのメンバーがチェンを含め今後もEXOとしてやっていくと声明を出したのに、なぜ脱退を要求するのか?それはメンバーの意志を尊重していないことになるのでは?」と、質問したことがあった。
その回答をまとめると、「アイドルとして結婚するという正しくないことをしたチェンが居ては今後のEXOの人気に陰りが出る。もしメンバーがチェンの在籍を認めるというなら、彼らも間違っている。彼らも人間だから間違うこともある。その時は我々ファンが正してあげるべきだ(今がまさにそう)」「あの声明は事務所が出したもので、彼らも本心ではチェンの脱退を望んでいる」というようなものであった。
…そうか、そう思っているのか…。
賛同はできないが、納得はできた。
それはもう、なんというか、宗派の違い、とでも表現すべきか…決してその溝は埋まらないのだろうな、とも思う。
正義は人の数だけある。
だから有史以来この地上で争いが絶えないんだな、などと思いを馳せてしまった。
19年の、インタビューでのベッキョンの「今後はメンバー個人の幸せを重視したい」という発言や、#5のソウルのアンコンでのスホさんの「たとえEXO-Lが一人になってもコンサートをやります」発言、20年の年明け早々のインスタでのセフンちゃんの『良いことばかり起きるようお祈りしたけど、実際は悪いことも起きるから、賢明に対処できるようお祈りした』発言…
それを受けてのチェンの結婚発表で、「なるほど」と妙に納得したものだった。勝手な推測だけど、そのための優しい予防線だったのではないかと私には思えた。
この発表が及ぼす一連の騒動など、ある程度予想して、彼らはきっとメンバー同士でたくさんたくさん話し合ってきたのだろうなと思った。
彼らが望む【EXOは永遠】、
私達ファンが望む【EXOの永遠】、
…これからの【永遠】の形が、試されている。
私の気持ちは揺るがない。
今まで通りメンバー全員での活動を願う。
だけど、先の「彼らも本心では〜」という部分が、呪いのように私の心の奥に、忘れようにも忘れられず澱のように沈んでいた。
一連の騒動で、離れていったファンもいる。残ったファンも、個人しか推したくない人、特定のメンバーは推したくない人、など、一枚岩ではないかもしれない。
チェンと仲良くしてるメンバーが叩かれたりしたことを思うと本当に胃が痛くもなった。
そんな多種多様なファンを取りこぼすことなく、全方位に優しくしなくちゃいけないアイドルの心労やいかに…と、勝手に心が疲れたりもした。
兵役から戻ってきて、やっぱり脱退します、とかなったらどうしよう、と不安がぶり返す。
そんな中のソロでのフェス出演、SMTでのメンバーたちとの出演、チェンがメンバーと一緒にいるだけでホッとした。
でも、EXOだけでなく、韓国のアイドルたちの活動を見てると、後から思い返して「ああ、あの時が実質最後だったのか…」ということが実際にあるから、気が抜けない。常に微量の不安がついて回る。
そして、この
『約束』
なのだ。
EXOとしての「次がある」ということを約束してくれた。
スホさんは自らを喩えてこう言う。
「僕はEXOという車を前から引く人でもなく、後ろから押す人でもありません。 ただこの手車にメンバーを一つに集める人です。 そのため、自分の話をするよりも、できればメンバーの話に最大限耳を傾けようと思います」
そんなスホさんが約束するからには、きっとメンバーの意志も確認してのことだと思う。
『EXOとして、またコンサートがしたい』
と、今、スホさんが、メンバーたちが、そう思ってくれていることがそもそも尊い。
だから、億万が一、最悪、スホさんやメンバーの意に反してその約束が果たされなくても、もう、スホさんが「約束します」と言ってくれた気持ちだけで十分だ、とさえ思えてしまった。
彼の努力を目の当たりにするコンサート自体の感動や、笑いあり涙ありのトーク、美しく力強い歌声は、私を幸せで、楽しくて、満たされた気持ちにしてくれた。
それに加えて「次はメンバー全員で戻ってきます!約束!」の言葉は、私の心の奥底の澱を綺麗さっぱり蹴散らしてくれた。
この多幸感、代々木体育館でEXOのコンサートを初めて見た時の気持ちを思い出す。
思い返すと、あの時だって大変な時期だった。(何せクリスとルゥハンが脱退した直後だった)
あれからもたくさん大変なことがあった。
それでもEXOは、常にその時の彼らの最高のパフォーマンスを私達に見せ続けてくれた。
本当にありがとう。
EXOの全てが生きる力になってきた。
恩返しなんてとてもできないけど、永遠を信じること、それが唯一ちっぽけな一ファンの私にできることなのかもしれない。
EXOサランハジャ。
大好きなものに大好きって言える幸せ。
それは今もEXOがEXOでいてくれるからなのだ。
映画『飛べない鳥と優しいキツネ』感想
※2019年に公開された映画『飛べない鳥と優しいキツネ』感想です。
以下の文は公開初日と別日に2回行った後に書いたものです。

今回、事前に前評判を読んだりもせず、予告動画を見る程度に留めて1/19公開初日に行ってきました。

エレベーターも装飾されてました♪
前回の『グローリーデイ』は事前にほぼあらすじ(スホさんの演じるサンウくんの運命)を知った上で観たけどマジでトラウマになるレベルで泣いたので…
今回も…すぐ死んじゃう役や二時間の上映時間のうち出演がトータルで10分くらいだったらどうしよう…いや、それでもいいよね?!私?!って言い聞かせながら観たのですが、良い意味で裏切られました…😭💕
スホちゃんたくさん出番あった~!
しかもすごくすごく重要なキーパーソン!!
今までスホちゃんの演じた役(ドラマ含む)の中でこのジェヒ役が一番好きかもしれない…頭から離れない…
途中リアルに辛いシーン(いじめや家庭内DV)も多々あるのだけど、ラストに救いがあるストーリーなので多くの人たちに観てほしい、特に中高生は学校推薦にして皆で観に行ってもいいんじゃない?!って思いました。
そして何よりスクリーンに写し出される金髪スホちゃんの美しさ…!!
*以下、ネタバレ含むあらすじと感想です。
未見の方はご注意ください。

主人公のミレ(キム・ファンヒちゃん)は中学生。学校で仲間外れにされ家では父親から暴力を振るわれ、居場所はオンラインゲームの中だけにしかない孤独な中学生。ゲームの中では勇者〝ダーク〟と名乗り、仲間も大勢いるしお姫様の〝ヒナ〟とも個人的な話もしている。
ある日、文章を書くことが得意なミレは学校の読書感想文で賞を取ったことがきっかけで、クラスメイトのテヤンくんと、クラス役員で美人で家も裕福なベッカプちゃんが興味を示してくれるようになる。
秘かに書き進めてた自作の小説に二人がそれぞれ興味を持ってくれ褒めてくれる。それを友情と受け取っていいのかな…と、戸惑いつつ現実生活に希望を持ち始めるミレ。特にテヤンくんへ淡い恋心を抱いていたから、テヤンくんの気さくなその優しさをを自分だけへの好意だとミレはちょっと勘違いしちゃうんだ。(途中のエピソードでもわかるんだけど、テヤンくんはマジでどんな子にも優しいんだ)
ベッカプちゃんはエリートの両親を持ち、男女問わず人気者で、全てにおいてミレとは対象的な存在なんだけど、やはり心に孤独や焦りを抱えていて、ミレとの友情が始まったと思ってた矢先、彼女のある行為をきっかけにクラスメイト全員巻き込みながらとんでもない方向へ向かってしまう。
それと平行して、唯一の居場所だったオンラインゲーム“ワンダーリング・ワールド”の配信が中止になるという知らせに ショックを受けるミレ。
次々とゲーム仲間が別のゲームへ移動しいなくなっていく中、〝ヒナ〟が『私に会いたくなったらここに来て』とメッセージを残してくれる。
勇気を出して現実のヒナに会いに行くミレ。
でも、女の子だと思ってた〝ヒナ〟は、自分より年上のジェヒという名の青年だった。(それがスホさん!)
一見飄々とした雰囲気の彼もまた、孤独な生い立ちと過去の取り返しのつかない過ちを抱えて傷つきながら生きていて、そんな二人の孤独な魂の出会いが物語を加速させる。
すぐに、ミレの自殺願望を見抜くジェヒ。
─俺も死にたいんだ。お前も死にたいなら遺書と死ぬ前にやりたいことリストを書け。それ全部やってから死ね。
って、物凄くあっさりと提案するジェヒ。
そして『やりたいことリストの中の一人ではできないことを手伝ってほしい』というジェヒの申し出に応じるミレ。
そこから二人の小さな冒険が始まる。
森の中でもない、魔物も魔法使いもいない、この現実の世界で、〝やりたいことリスト〟をクリアしていく二人。
たとえば、制限時間以内に巨大なピザを食べきるミッション。
たとえば、歯医者に行って(泣かずに)虫歯を治療するミッション。
遊園地で思い切り遊ぶミッション。
ジェヒのやりたかったことを一緒にクリアしていくミレ。
ミレの着ている服の色が最初黒っぽいものからだんだんと明るい色に変化していくのが、まるで彼女の心の変化のよう。
でも、現実はそうすんなりと上手くいかず、ミレはテヤンへの失恋やベッカプの裏切りを経験し、更に担任の教師からさえ事実をねじ曲げられる。どこにも正義は存在しない。自分を必要としてくれる人なんてこの世界にはいない。
けれど、ジェヒに自殺する覚悟があるなら死ぬ気で行動してからにしろ、と言われて動いたことにより、ミレが望んだわけではないのだが、結果的にミレとベッカプの立場が逆転し今度はベッカプがいじめの標的になってしまう。
そこに加担する者、見てみぬ振りする者。大人は己の保身ばかり。
悩みつつも、ミレは『人は誰でも間違うし、そこから変わることもできる』と自ら発言し、ベッカプを許す。それってどんな冒険より勇気のある決断だと思った。そんなミレにとても共感したし希望を貰った。
しかし、そこですんなりと終わらず、一波乱あるのは、ミレのそれまでの心の中の嵐(葛藤)を現しているようだと私は思えた。
言葉だけで納得できるほど、軽くはないのだ、彼女が受けた心の傷は。
心理学者の河合隼雄さんが、思春期における心の葛藤を『真に癒されるには、一歩間違えれば自身の命が失われるような凄まじい(心の)体験が必要となる』と言っている。
まさにミレの取った行動はそれであり、またそこから助かったのも〝心の体験〟とすれば納得がいく。
ジェヒは、そんなミレを絶妙な距離感を保ちつつも理解する唯一の人物だ。
ミレは彼の抱えた孤独や心の傷に直接手を差しのべるにはまだ幼すぎるのだけど、本能でそれらを理解している。
お互い最後まで馴れ合わず、それでもかけがえのない存在になっていく過程がこちらにひしひしと伝わって泣いてしまった。
終盤、ジェヒの心を縛ってきたもの(自身の過去の過ち)と向き合う場面があるのだけれど、それが唯一彼の感情の発露であるゆえに、その表情が切なくて…
スホさんの演技に引き込まれ泣いた…;;
もちろん、名子役だったミレ役のファンヒちゃんの演技は自然で素晴らしかった。
アラスカの大学に行くからもう会えないかもな、って言うジェヒを笑顔で見送るミレ。
後で読め、と渡された手紙を人気のない場所で開いた途端、感情を爆発させたところではこちらももらい泣き…;;
それまで彼女は無表情だったし泣かなかった。
どんなにクラスメイトから意地悪されても父親から殴られても酷い言葉を浴びせられても教師から理不尽なことを言われても、自分が傷ついてないふりをすることでなんとか自分の心を守っていたんだ。
手紙には、たった一言、
『泣いてもいいんだよ ヒナより❤』
と書かれていた。
その手紙を胸に大声で泣くミレ。
悲しい時は大声で泣いてもいいんだ。
たったそれだけの真実。
それが手形になって、ミレは現実世界と和解したんだね…。
ラスト、高校生になったミレが友だちからの遊びの誘いを先約があると断る場面で、男の子?って冷やかしに『違う~!…〝ヒナ〟』って答える所で物語は終わるんだけど、それはジェヒがアラスカから戻ってきたってことかな?それとも、また何か別のオンラインゲームで昔のハンドルネームで落ち会ってるのかな…と、見る側に委ねる終わり方も爽やかで良かったかな、と思いました。
余談ですが、
ただ、ミレの母親との関係が少しわかりずらかったかな…味方ではあるけれど、父親の暴力や搾取からミレを守りきれてはない存在なのかな?とは思ったけれど、少しそこが歯痒かった。
そして、あのゲームの中の登場人物である巨人が現実世界に出現してミレを助けた場面はご都合主義という評もあるかもしれないけれど、巨人がゲーム世界では助けられなかった〝ダーク〟を助けに来たのだ、とも思える。あの場にいる皆には巨人は見えていなかったようなので、あそこを場所移動はさせず木のクッションに上手く着地する演出だったら違和感なく見れたかもしれないが、永遠にゲームの中で彷徨う巨人なりの決別として必要な演出だったのかもしれない。
私にとっては2回見ても色々考えさせられ、スホさんの美しさを引きずる中毒性のある映画でした!
パンフレット無かったのが本当に悔やまれる!
あんなスホさんやこんなスホさん、現実離れした美しいスホさんを残してほしかった〜!
※後日、DVDが出たので無事購入し一時停止しまくりながら鑑賞しました(◡ ω ◡)
6/28〜Gyao! にて無料公開されます!この機会にぜひ!
予告動画
トゥイーティー狂想曲
✥トゥイーティーにはまったことにより、過去と現在の自分を解放してあげられたというお話。
アニメは見たことがないが色んな場で目にしてきた、という方もいらっしゃるかもしれない。
私もキャラクターグッズなどで存在はは知っていたが、少し前までアニメは見たことがなかった。
日本の吹替え版のトゥイーティーの舌足らずな口調が可愛いことを知って、実際に聞いてみたくて動画を漁ったら、あっさりと沼にころげ落ちた。。「わっういネコたんめ!」は、どうやら「悪いネコちゃんめ!」の意味らしい。
これは、こおろぎさとみさんという稀有な声優さんの吹替え力の賜物かもしれない。
英語オリジナルはそんなに悶えなかった。
かくして熱しやすい性格の私はトゥイーティーのDVDをポチって現在手元にある。

これでいつでもトゥイーティーの「わっういネコたんめ!」や、舌足らずで何を言っているかわからない歌を繰り返し聞ける!トゥイーティーのいる生活!最高!
何故、こんなにもトゥイーティーに惹かれたのか。やはりトゥイーティーの舌足らずな喋り方の力なのか。
確かにそれはとても大きい。(百聞は一見にしかずなので、皆さんもぜひ、こおろぎさとみさんの吹替え版を見て欲しい。)
けれどそれだけではない魅力がある。
順を追って考えていきたい。
①センスの塊
DVDにある30話ほどを見て感じるのは、画面の配色や構図や背景の建物などがとにかくお洒落。私はデザインの勉強をしているわけではないので詳しいことはわからないのだが、そんな素人が見ていてもお洒落だなぁと唸ってしまう。
Wikipediaによるとアニメの初出は1942年、一番多く作られたのは1950年代、そして1960年代の始めまでなのだが、第二次世界大戦前後ということを考えると更に唸るしかない。当時のニューヨークの街並みや、行き交う車、トラム、デパート、バカンスで訪れるハワイ、ヴェネチア、そして一般家庭であろう部屋の中の家具やクリスマスのプレゼントで溢れる居間、今見ても洒落てる。当時の日本からしたら更に憧れる要素が詰まっていたのではないか。
演出も洒落ている。トゥイーティーの走る音、ネコの足音や犬の足音、全て楽器で表されている。バレエ音楽かな。
②コメディの掟が詰まってる
チャップリンの映画を見た時も思ったのだが、いわゆる“お約束”の“コント”が詰まってる。言葉より視覚的に楽しめるのだ。それは子どもにとっても見やすいし、疲れた大人にとっても見やすい。何も考えずに笑えるから。
弱者であるトゥイーティーが、自分を食べようとするネコのシルベスターの攻撃をかわしつつ反撃もする、という内容なのだが、つい見ながら声を出して応援してしまいたくなる。
そして懲りないシルベスターにもツッコミを入れたくなる。
懐かしのパターンなのだ。
でもまぁ、物騒ではあるけど。すぐダイナマイやら銃やら出てくるので。
③わっういネコたんめ!
さて。トゥイーティーの決め台詞がいくつかある。
自分を狙うシルベスターがやって来た時の
「見た!?見た!ネコたん!」
もう一度確認してからの
「やっぱぃ(やっばり)、やっぱぃ、ネコたん!」
そして、自分に襲いかかるシルベスターに対しての
「わっういネコたんめ!」
この言い方が可愛くて仕方ない。
自然と真似したくなるから危険だ。
そしてひとしきり真似して、「わっういネコたんめ」というフレーズを何度も繰り返した後、ふと我に返る。
─なんでこんなにトゥイーティーに惹かれるの?
それは、私が「わっういネコたんめ!」と言えない人間だったから。
学生時代から、数は少ないが、謂れのない悪意を向けられても、相手が「悪い」と認定できず、自分に非があるのではないかとまず反省してしまうタイプだったから。反撃が一歩も二歩も遅れる。いや、反撃などしたことがなかった。
例えば道で擦れ違い様にぶつかられたら、私はそのつもりはなくてももしかしたらぼやっと歩いてたのかもしれないと思ってしゅんとしてしまう。
例えば中学生の頃、クラスの絶大な人気者と気が合って親友になった。その子の取り巻きから「なんであなたがあの子の親友なの?あなたがいなければ私があの子の親友になれたのに。」などと陰でも直接でも言われた。
今思えば女子校における思春期の女子たちの独占欲というかよくわからない力関係に巻き込まれただけだったのに、当時はそう言われてしまう自分が悪いのかなぁと悲しかったし反論できなかった。
例えば新入社員の頃、秘書として入社したわけではなかったが、たまたま部の上司が6月の株式総会で副社長に就任し、何故かその上司(皆から鬼の○○さんと恐れられていた)に気に入られ直属の秘書になってしまった。結果、私の居た部所に、ずっと秘書室に転部したいと上司に掛け合ってた先輩が配属された。人事なんてよくわからない新人の頃である。先輩のその事情もかなり後から知ったので何故その先輩が私に嫌味を言ったりするのか不思議だったが、鈍臭い私が仕事で至らないことが悪いんだろうなぁと思ってやり過ごしていた。
前置きの例えが長くなった。
トゥイーティーを見て、私は「相手が悪い!」と叫んでもいいことを学んだのだ。
相手の気持ちを汲んだうえで、「でもそれで私に意地悪するのは八つ当たりです!意地悪するあなた達が悪い!」と、あの時言えなかった反論を、過去の自分に代わり今、叫べたのだ。もちろん直接ではないが。
そのことで心の深くに沈んでいた「私が悪かったんだ」と蹲る過去の私を解放できた。
大袈裟?
ううん、それくらい、私の中で青天の霹靂だったのです。
トゥイーティーは自分からは仕掛けない。
シルベスターなどが自分を襲ってきた時だけ、あの小さな体全身で「わっういネコたんめ!」と叫び、知恵を絞って反撃を開始する。時に「たちけてー(助けて)!」と他者に救いを求めて叫ぶ。すると彼(そう、トゥイーティーは男の子なのだ)を助けに人間が手を貸し、保護してくれることもある。
─自分に向けられた悪意にはNO! を大声で叫んでいいのだ。
─そして、自分で持て余すのなら他者に助けを求めていいのだ。
たとえその悪意に理由があっても。
理不尽にふりかかる突然の災いにも。
「自分が悪いのかも」「自業自得なのかも」
なんて一人で抱え込まず、立ち向かっていいのだ。
だって、悪意を向ける方が圧倒的に「わっうい!」んだから!
私を含め、日本人には「何かされるのはそれなりの理由があるからやられた方も悪いのでは」という思考に陥りがちな気がする。特定の宗教を持たない人が多いはずなのに、因果応報という観念が骨の髄まで染み付いてる。
チカンも「される側が誘っているような服装だったから」だとか、イジメも「いじめられる側にもそうされる理由がある」だとか。無意識のうちにそんなジャッジに従ってしまう自分がいたら要注意だ。
チカンもイジメも、些細な意地悪だって、する方が悪いのだ。
もし、少しでもあなたの行手を阻み、意地悪してくる人がいたら、あなたは胸を張って「わっういネコたんめ!」と叫んでいい。
あなたも心にトゥイーティーを!
わっういネコたんという概念をなぎ倒し、生きていきましょう。
♡♡♡♡
以下、厳選、私のオススメのトゥイーティー動画タイトルを上げておきますね!
- 悪知恵合戦 これは冒頭のトゥイーティーの歌がめちゃくちゃ可愛い!何て歌っているのかリアルに10回くらい聞き直してしまった。そしてサンドイッチにされそうになるトゥイーティーがめちゃめちゃ可愛い!
- 危機一髪 舌足らずなのにハードボイルド風なナレーションをするトゥイーティーの可愛いさを堪能できます。
- 良心のささやき ヒッチコック映画風な演出が洒落てる。トゥイーティーを食べちゃったと思い込み良心の苛責でタバコとコーヒーに溺れるシルベスターが見られます。
- 欲望というあだ名のシルベスター これはトゥイーティーが野良小鳥で、シルベスターが飼い猫の設定。冒頭、吹雪の中で捨ててある火の点いた葉巻でお尻をあぶって暖を取るトゥイーティーが可愛いのなんのって。
ほんとは全部にコメント付けたくなっちゃうのですが。この辺にしておきます!
どうぞあなたもハッピー・トゥイーティー・ライフを!
推しの背中に翼があります。
週刊少年JUMPに連載中の『僕のヒーローアカデミア』の≪ホークス≫のプレゼンをしたくて書き始めたのに数ヶ月経ってしまいました。
好きな気持ちが重すぎると何から書いて良いのか逆にわからなくなるんですね。
ホークスくんには翼がある。
空を飛べる。
しかし天使ではないし鳥でもない。
福岡在住の鶏肉が好きな22歳の青年である。
無論、実在はしない。
なのに私ったら鳥の写真を載せるTwitterアカウントをフォローしてしまうし、空を見上げて翼のような形をした雲を探しちゃうし、福岡の天気を気にするし、昼夜問わずホークスくんの幸せを願って夜は夢にまで見てしまう。

(雲が翼みたい、って撮ったいつかの夕空)
そんな祈り(狂気)にも似た情熱を捧げているのだけど、空回りするばかりで彼の魅力を伝える文才を得る糧には一切ならないのが悲しい。いや、むしろそんな感情抱いてるからだよね。…冷静な力(文才)が欲しい…。
もう諦めて拙い文なりに一生懸命お伝えしたいと思いますのでよろしくお願いいたします!!
ホークスくんの魅力は原作漫画(現在29巻まで刊行)を読んでいただくのが一番伝わるのですが、彼の初登場は20巻、アニメだと4期の最終二話にしての登場なので。
*アニメは、4期まではNetflixに入ってます!
3/27(土)からアニメ5期が始まるまでに履修するには時間がない!というヒロアカを全く知らない人は、公式がYouTubeにこれまでの話を分かりやすくまとめてる動画があります。
▼『僕のヒーローアカデミア』1巻~21巻前半のストーリーを5分×10日連続でおさらい!
※【ヒロアカ】5分で復習 Vol.1『入学試験』編【1-2巻まとめ】
↑Vol.10まで見ると今までの話がわかります!
主人公はじめ沢山の魅力的な登場人物たちが【正義とは?善とは?】という命題にぶつかりつつ、正解はないけれど、“こうありたい”という想いをそれぞれ抱え突き進んでいく物語が素晴らしいので、その点についてはいずれまたの機会に書きたいです。
なので、ここでは初志貫徹し≪ホークス≫についてだけに絞ります。
◆◆◆
◆ウィングヒーロー・ホークス
ヒーロー名≪ホークス≫
本名≪鷹見 啓悟(たかみ けいご)≫
まず、好きなところを羅列してみます!
- 翼がある
- 翼が赤(臙脂)色
- 瞳と髪が金(蜂蜜)色
- ピアスしてる
- 顔が可愛い(童顔)
- そこを隠すためか顎髭をちょりっと生やしちゃってる
- 生い立ちが複雑(作者曰く“日本映画の辛いやつ”を詰め込んだ幼少期)
- 生意気(不遜)な態度を取りつつ、一途で献身的
- いつもはヘラヘラしてるのに時々見せる表情が孤独を纏ってて(私の)心を抉ってくる
- 普段は標準語(敬語)で話すけど心の声は博多弁
- 明るく気さくな態度で地元(福岡)民から愛されてる
☆まだ書き足りませんがこの辺で。
でも、翼があって日本一可愛い方言と言われる博多弁を喋るってだけでもじゅうぶんですよね!?
そんなホークスくん、18歳で事務所を立ち上げ、その年にヒーロー・JAPANランキングで『史上初、最速最年少』でtop10入りを果たし、22歳の現在、実力&人気共にNo.2ヒーローなんです。

こんなにも輝かしい経歴を持つ彼、実は
※ここから本誌のネタバレ含みます。
彼、公安育ちなんです。
スパイとして敵の懐に潜り込むような危ない仕事を引き受けてもいるんです。

↑アニメ4期のエンディングでチラリと出ていたこの画像。まだこのアニメの時点では彼が公安育ちだとは明かされてませんし、漫画にもこれと同じ作画はないのですが「ギャー!こ、これはもしかして?!ホークスくんの幼少期か?!」と数少ない彼についての情報を心の中で繋いで萌え転がるところです。彼が公安に拾われたというのは次のアニメ5期冒頭で明かされるはずなので、ご期待(?)ください。

↑これはJUMPの公式グッズで、21巻の原稿頁がクリアファイルに印刷されてるものなんですが、一コマ目の三白眼の幼い子どもが後のホークスです。
逆に彼についての情報ってこれしかない。

で、そこから「もしかして彼が胸に抱えているのは当時No.2 ヒーローだった≪エンデヴァー≫の縫いぐるみ?!」、背景のゴミ袋などが散乱してる様を見て「もしかして彼は親からネグレクトされてた?」など想像してました。
つい先月の本誌における彼自身の回想で、少し詳細がわかり、その予想がそんなに間違ってはいなかったことが判明。(むしろもっと悲惨だった…ゴミが散乱してる場所はアパートとかでなく、駅構内だった…ホームレスも経験してた…)
そんなホークスを語る上でエンデヴァーを抜きに語れないんですよね…むしろ≪エンデヴァー≫のために生まれたキャラクターなのかもしれないし…

公式グッズでもニコイチ感覚で推されてるんですよね。親子ほど歳が離れてる、“主人公の級友の父親”と“その同僚”なのに。

↑21巻の表紙なんですが…見てよ、エンデヴァーの炎とホークスの翼で、不死鳥のようじゃあありませんか…;;
◆エンデヴァー&ホークス
エンデヴァーは、主人公の緑谷出久(みどりや いずく)くんのクラスメイトの轟焦凍(とどろき しょうと)くんの父親。現在45歳。

実家は旧家であり名家。
ヒーローとなった20歳の時から事件解決数は現在まで常に1位をキープ。
でもプロ・ヒーローランキングでは『万年No.2ヒーロー』。日本の“平和の象徴”と言われ、実力&国民的人気共にナンバーワン!の≪オールマイト≫を越えることは出来ませんでした。

エンデヴァーが、ずーっとオールマイトを越えたくて越えたくて越えられないままオールマイトの引退を機にNo.1ヒーローとなった、というのがアニメ4期(原作単行本20巻)の話で、そこにエンデヴァーをフォローアップ(プロデュース)するために現れたのがホークスくん。という流れです。
エンデヴァーと言ったら原作5巻で初登場してから、かなりの間『クソ親父』(ショートくん談)っぷりで、私もずっと声のデカイ嫌な親父くらいにしか思ってなかったんですが。
そんなクソ親父なエンデヴァーが『子どもたちの未来を守るため』自分は強くあろう、とそれまでの己れの行動を省み歩み始めたのが21巻までの話で。
己を鍛える努力を惜しまず仕事はめちゃくちゃ出来るし頭の回転は早いのに、言葉が足りず不器用で、ちょっと天然な所もあって、猛々しい業火という個性を纏って髪の色も赤いのに、瞳は静かな湖面のような雲一つない澄んだ青空のような青色で、“なんか憎めない”キャラクターから“なんか愛しい”キャラクターへと階段を一気に駆け登ったのでした私の中で。(あれ?これ、ホークスくんのプレゼンのはずが…?)

↑エンデヴァーは鼻も高いし、良い顔をしていると思う。息子のショートくんは母親似の美形だよね。
さて、話題をホークスくんに戻そう。

↑これは昨年アニメ4期ラスト2話にしてエンデヴァー&ホークスの話が放映されますよ、っていう広告…『両雄、並び立つ』。

↑先の「公安で訓練を受ける」幼少期ホークスの写真が轟家の家族写真の中に混ざってる演出に、え?!何故そこに混ぜるの?!
ってなるでしょ。
何故かって…
ホークスにとって「エンデヴァーさん」は特別な存在だから…
ホークスが、エンデヴァーのことを『ずっと見てきた』から。
「オールマイトを本気で越えようとした男はあなたくらいですよ」って(心の中で)言うほど、その背中を幼い頃から見てそんな姿に憧れた男の子が、時を経てヒーロー・ホークスになったから。
主人公もその級友たちのほとんども、更に自分の実の息子さえ『オールマイトみたいなヒーローになりたい』と言っているのに。
見ず知らずの幼い子どもは、なぜかあなたに憧れ、そして時を経て今あなたの隣に立っているんですよ…

↑彼の回想シーン(漫画原作頁)をTシャツにプリントしたものなんですが。
公安に引き取られた幼い≪啓悟≫が、その名前を捨てて≪ホークス≫として生きることを決意する瞬間です。
この『僕を救ってくれたみたく』『みんなを照らすヒーローに』なりたい一心で過酷な公安の訓練を耐え、史上最速でヒーロー事務所を立ち上げ、憧れの横に並び立ったんです…
エモくない…?
でも、そのことを知ってるのは読者だけで、エンデヴァー本人に伝わってないまま現在に至っておりますが!!
初のバディを組んだヴィランとの死闘(4期アニメのラスト二話)で『No.1ヒーローの背中を押す』ホークスの献身っぷりが評判になった(オタクたちの間で)けど、実際彼らが会って会話を交してるのはいまだにたったの2~3回で、肝心なこと(肝心なことって何よ)はモノローグで語ってて相手に一切伝わってないから!
尚更エモくない…?

↑当時幼いホークスくんが胸に抱いてたエンデヴァー人形…人気無さすぎて500円でワゴンセールされてた…オールマイト人形は人気有りすぎてプレミアム値段がついたって設定なんです。
マジで劣悪な家庭環境で育った彼が“安かったから”買い与えてもらえた唯一のものを大切に大切にしてたんですね…;;今その人形どこにあるの…もしかしてまだ大切にとってあったりしたら泣く…
そんなホークスの生い立ちも想いも、これっぽっちも知らぬエンデヴァーさん。
「生意気な若輩者」という最初の印象から、『ヒーローが暇を持て余す社会にしたいんです』と笑顔で語った彼の本心や、実戦での彼のサポートに接し、「信頼できる同僚」くらいには思ってる。はず。
いや、なんならもう少しプラスの何かしらの─45歳にして初めて出来た“友だち(相棒)”みたいな─想いが芽生えているんじゃないか?
というのが微かに感じたりする場面がチラホラ…。ええ、見間違いじゃないはず。
あと、ホークスの父親はホークスが幼い頃にエンデヴァーに捕まったと憶測され…(そのこともエンデヴァーはまだ気づいてない)
「僕を救ってくれた」というのは、外で悪事を働き、家(っつてもボロボロの掘っ立て小屋)で幼いホークスに暴力を振るう“父親”を「捕まえてくれた」ということだったんですね…
そのことで幼いホークスは父親の支配から解放された=救われた、と感じたなんて…震えるでしょ?
今後、そのことをエンデヴァーは知るのか、それを知った時エンデヴァーはどう思うのか。
更に、ホークスは、「ずっと憧れてました」とエンデヴァーに伝えるのか…
このエモさって、ホークスの「人生を変えてくれた」きっかけがエンデヴァーで(エンデヴァー自身はそのことをまだ知らない)、
そして今、ホークスがエンデヴァーの「人生の転換期に立ち会ってる」ってことなんですよ…「人生の転換期」…1つは、“平和の象徴”オールマイトが居なくなった今、No.1ヒーローとしてどう社会を導くか。
もう1つは、過去、自分の野望(オールマイトを越える)のために妻や子を犠牲ににしてきたことへの報いをどうするか。
─過去の自分を悔いて、変わろうとしている。
そんなエンデヴァーさんを、ホークスくんは「正しくあろうとする人を俺は助けたい」って…そう言ったんですよ…
エモくない…?(語彙のレパートリーの無さ)
界隈ではcp的な盛り上がりも見せておりますが、私の中でこの二人は“並び立つ”的な、ソウルメイト的な…まさに、信頼や、強い想いや、二人を結ぶ縁が“恋愛”というものに括られない、名前をつけることのできないものだなぁと思っております。
「この人のために」何かしたいという想いは、強いて言うならアガペーに属してしまうのかもしれないけれど。
本誌ではまさに日本社会が崩壊の危機に瀕しているんですが、そこに主人公とオールマイトという主軸と、エンデヴァーとホークスというもう一本の軸の対比がどう絡んで立て直していくのか。
とても楽しみになってきました。
昨年の本誌連載からずっと、話の展開として苦しくて。希望が見えなくて。
つーか、推し、数ヶ月の間意識不明でしたので(>_<)そりゃ毎晩お祈りしちゃうし夢にも見ちゃうわ。(まあ話の中では数日の出来事なんですが)
それがこのプレゼンをなかなか書き進められずにいた原因でもありました。
私自身、後味の悪い作品が苦手なので。ここ数ヶ月というもの、本当にこの作品を今後も「大好き!」と思えるのか…そこがハッキリしないと無闇に勧められずに悶々としておりました。
でもやっと先月、本誌299話において「大丈夫だった!推しは光属性だった!」と安堵と歓喜の雄叫びを上げ、更に305話で主人公も光属性で、作品が血を流しつつも光ある方へ向かっているように確信できたので、安心して皆様にお勧めできる!と、これを書いてます!
だって、生死の淵をさまよってたと思ったら、いきなり退院して「死ぬほど片付けなくちゃいけないことがある」「まずは俺の原点」「エンデヴァーさんが困ってる」(だから助ける)って言うんですよ?
雄叫び上げて跳ね回るでしょ、こんなの?
いや物語の状況は今もって最悪なんだけど!
推しを信じてついていこう!って気持ちになった!!
物語は佳境…これから更なる地獄が待っていそうだけど、、主人公たちの見せてくれる“新しいヒーロー像”をぜひ一緒に味わって欲しいです!
そして、飄々として処世術に長けて、人当たりは良いけどあまり本心を見せず、過去の苦労も現在の苦労もおくびにも出さないホークスくんを何卒、なにとぞ見守ってやってください!!