スホさんに魂を救われた話

2022年10月1日、東京体育館でEXOのリーダー・スホさんの初のソロコンサートが行われた。

これはコンサートのレポではなく、スホさんによって私の心の平安が如何にもたらされたか、の個人的な話である。

(彼が如何に歌が上手かったか、生バンドとの相乗効果やトークの妙、その佇まい(仕草やスタイル)、全てが最高だったことは既にTwitterに書いたので、ここでは共通の認識として敢えて言葉を尽くすことはしない。)

 

1.スホさんの美しい歌声は、悪霊さえ払う、もしくは改心させる効果がある

 

澄み渡った鐘の響きのような、心に染み入る美しい声…

特にアンコールのO2を聴きながら、魂が浄化された…と感じた。私の中の悪いものが綺麗に流されていく感覚…。

スホさんの歌声は、悪霊を祓う威力と悪霊さえ改心させる慈悲深さを兼ね備えている。

例えるなら、スホさんの清廉な歌声が通り過ぎた後には美しい花々が咲き乱れ、美しいものしか残れない。

 

入隊前のEXOのコンサート#5でのソロ、Being through の演出で、私はスホさんが我々の罪を被って十字架に架けられるイエス・キリストのように感じたのだけれど(脇腹に描かれた花のタトゥーは、槍で突かれた跡)、一度そこで死んだスホさんは約2年という歳月を経て更にパワーアップして復活し、我々の前に姿を現した、という解釈で良いのでは?

https://twitter.com/koko_x0506/status/1284513517630976001?t=CJIW-POK-TwyE5O-swq-pw&s=19

 

デビュー当初、ファン達が本名のジュンミョンと大天使ミカエルに掛けてつけた“ジュンミカエル”というあだ名は伊達じゃなかった…(まあ本人は仏教徒であるのだけれども!)

スホさんの歌声は、天使の歌声の如く、仏具の鐘「リン」の如く、聴いた者の魂に“効く”のだ…。

 

2.EXOのスホ、EXOのリーダーとしての「約束」

 

昼の部、夜の部を通して、

「EXO-Lたちに会いたかった」

「メンバーたちもEXO-Lに会える僕のことを羨ましがってた」

「EXO-Lがメンバーに会いたがっていることも伝えますね」

等、私達EXO-Lが欲しい言葉をくれたスホさん。

 

「スホとしてソロで来ているけれど、

EXOのリーダー、EXOの代表として来ていると思っていただいて結構です」

と、真顔で言い切った時は、格好良過ぎて、震えた。

そして、その流れからの「次はメンバーたちと一緒に来ます。約束します」は、個人の意見ではなく、EXOを代表しての宣言と受け取れるような厳格さを帯びていた。(と、感じた。)

 

今年の4月にEXO10周年ファンミーティングでも「できるだけ早くEXO全員で皆さんの前に立ちたい」というニュアンスの発言はしてくれていたし、ことあるごとにそのような発言はあったのだけれど。

今回は、『約束』という言葉を何度も繰り返してくれ、帰国する際にはインスタグラムにまで書き残してくれた。


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スホさんは、約束したことは必ず果たす人なので。(おまえはスホさんの何を知ってるんだ)

スホさんを信じることができる。

 

メンバーたちのソロ活動も最高だけど、それでも、やはり、EXOの活動が見たいと願ってしまう私の気持ちが、ソロコンサートでも【EXO】愛を前面に押し出してくれたスホさんから『わかるよ〜、僕もだよ〜』って肯定されたような気がしたのだ。

『僕だけを愛して』じゃなく、『僕と、僕のいるEXOを愛して』というメッセージに受け取れた。

これはスホさんに限らず、他のメンバーもEXOというグループをどれほど大切にしているか、様々なインタビューなどの媒体で伝えてくれているのだけど。

今、面と向かって、EXOのリーダーから『約束』されることで、どれほど安心感を得られたか。

 

 

3.EXOよ永遠に…

ここからは、「スホさんに魂が救われた」私の心の奥に向き合ってみる。

それには20年に起きたチェンの騒動について触れることになるので、ちょっとセンシティブな問題だから、読む人を選ぶかもしれない。

 

大事なことなので何度も言うが、私はメンバー全員でのEXO活動を願っている。

メンバー全員が好きな、いわゆる箱推しだ。これはもう単に好みの問題で、推し方に正解はない。

 

 

「EXOとEXO-Lは永遠だと信じています」

とスホちゃんが言ったからには、EXOは永遠なのだ。と、私は思っている。

永遠て何年?

10年は過ぎた。では次は20年、30年、もっと行けるだけ行こうよ、永遠だもの!

…その永遠を成就させるためには、ファンも彼らの人としての営みを甘受しなければならないのではない…?

ファンも、彼らも、幸せでなくては。

幸せ、っていろんな基準というか、種類があるでしょ。

健康であること、仕事が充実してること、好きな人と結婚すること、、そのどれかを得るにはどれかを諦めなくちゃいけないという決まりはない。

だから、チェンくんが結婚を選択したのは、私的には祝福することだった。

今後スホちゃんやカイくんがその選択をしても祝福する。

が、私にとってはメンバーの脱退が最悪のショック案件だけど、結婚がショック案件な人達もいるというのも、わかる。だから嘆くな、とは思わない。

けれど、嘆きを飛び越えて、非難したり攻撃する人達の気持ちがどうしても分からない。

なので、当時、チェンの脱退を求めてデモをしている方数人に「EXOのメンバーがチェンを含め今後もEXOとしてやっていくと声明を出したのに、なぜ脱退を要求するのか?それはメンバーの意志を尊重していないことになるのでは?」と、質問したことがあった。

その回答をまとめると、「アイドルとして結婚するという正しくないことをしたチェンが居ては今後のEXOの人気に陰りが出る。もしメンバーがチェンの在籍を認めるというなら、彼らも間違っている。彼らも人間だから間違うこともある。その時は我々ファンが正してあげるべきだ(今がまさにそう)」「あの声明は事務所が出したもので、彼らも本心ではチェンの脱退を望んでいる」というようなものであった。

…そうか、そう思っているのか…。

賛同はできないが、納得はできた。

それはもう、なんというか、宗派の違い、とでも表現すべきか…決してその溝は埋まらないのだろうな、とも思う。

正義は人の数だけある。

だから有史以来この地上で争いが絶えないんだな、などと思いを馳せてしまった。

 

19年の、インタビューでのベッキョンの「今後はメンバー個人の幸せを重視したい」という発言や、#5のソウルのアンコンでのスホさんの「たとえEXO-Lが一人になってもコンサートをやります」発言、20年の年明け早々のインスタでのセフンちゃんの『良いことばかり起きるようお祈りしたけど、実際は悪いことも起きるから、賢明に対処できるようお祈りした』発言…

それを受けてのチェンの結婚発表で、「なるほど」と妙に納得したものだった。勝手な推測だけど、そのための優しい予防線だったのではないかと私には思えた。

この発表が及ぼす一連の騒動など、ある程度予想して、彼らはきっとメンバー同士でたくさんたくさん話し合ってきたのだろうなと思った。

彼らが望む【EXOは永遠】、

私達ファンが望む【EXOの永遠】、

…これからの【永遠】の形が、試されている。

 

 

私の気持ちは揺るがない。

今まで通りメンバー全員での活動を願う。

 

だけど、先の「彼らも本心では〜」という部分が、呪いのように私の心の奥に、忘れようにも忘れられず澱のように沈んでいた。

 

一連の騒動で、離れていったファンもいる。残ったファンも、個人しか推したくない人、特定のメンバーは推したくない人、など、一枚岩ではないかもしれない。

チェンと仲良くしてるメンバーが叩かれたりしたことを思うと本当に胃が痛くもなった。

 

そんな多種多様なファンを取りこぼすことなく、全方位に優しくしなくちゃいけないアイドルの心労やいかに…と、勝手に心が疲れたりもした。

兵役から戻ってきて、やっぱり脱退します、とかなったらどうしよう、と不安がぶり返す。

そんな中のソロでのフェス出演、SMTでのメンバーたちとの出演、チェンがメンバーと一緒にいるだけでホッとした。

でも、EXOだけでなく、韓国のアイドルたちの活動を見てると、後から思い返して「ああ、あの時が実質最後だったのか…」ということが実際にあるから、気が抜けない。常に微量の不安がついて回る。

 

そして、この

 

『約束』

 

なのだ。

 

EXOとしての「次がある」ということを約束してくれた。

 

スホさんは自らを喩えてこう言う。

「僕はEXOという車を前から引く人でもなく、後ろから押す人でもありません。 ただこの手車にメンバーを一つに集める人です。 そのため、自分の話をするよりも、できればメンバーの話に最大限耳を傾けようと思います」

そんなスホさんが約束するからには、きっとメンバーの意志も確認してのことだと思う。

『EXOとして、またコンサートがしたい』

と、今、スホさんが、メンバーたちが、そう思ってくれていることがそもそも尊い

だから、億万が一、最悪、スホさんやメンバーの意に反してその約束が果たされなくても、もう、スホさんが「約束します」と言ってくれた気持ちだけで十分だ、とさえ思えてしまった。

 

彼の努力を目の当たりにするコンサート自体の感動や、笑いあり涙ありのトーク、美しく力強い歌声は、私を幸せで、楽しくて、満たされた気持ちにしてくれた。

それに加えて「次はメンバー全員で戻ってきます!約束!」の言葉は、私の心の奥底の澱を綺麗さっぱり蹴散らしてくれた。

 

この多幸感、代々木体育館でEXOのコンサートを初めて見た時の気持ちを思い出す。

思い返すと、あの時だって大変な時期だった。(何せクリスとルゥハンが脱退した直後だった)

あれからもたくさん大変なことがあった。

それでもEXOは、常にその時の彼らの最高のパフォーマンスを私達に見せ続けてくれた。

本当にありがとう。

EXOの全てが生きる力になってきた。

 

恩返しなんてとてもできないけど、永遠を信じること、それが唯一ちっぽけな一ファンの私にできることなのかもしれない。

 

EXOサランハジャ。

大好きなものに大好きって言える幸せ。

それは今もEXOがEXOでいてくれるからなのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映画『飛べない鳥と優しいキツネ』感想



※2019年に公開された映画『飛べない鳥と優しいキツネ』感想です。

以下の文は公開初日と別日に2回行った後に書いたものです。


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今回、事前に前評判を読んだりもせず、予告動画を見る程度に留めて1/19公開初日に行ってきました。


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エレベーターも装飾されてました♪

 

前回の『グローリーデイ』は事前にほぼあらすじ(スホさんの演じるサンウくんの運命)を知った上で観たけどマジでトラウマになるレベルで泣いたので…
今回も…すぐ死んじゃう役や二時間の上映時間のうち出演がトータルで10分くらいだったらどうしよう…いや、それでもいいよね?!私?!って言い聞かせながら観たのですが、良い意味で裏切られました…😭💕
スホちゃんたくさん出番あった~!
しかもすごくすごく重要なキーパーソン!!
今までスホちゃんの演じた役(ドラマ含む)の中でこのジェヒ役が一番好きかもしれない…頭から離れない…
途中リアルに辛いシーン(いじめや家庭内DV)も多々あるのだけど、ラストに救いがあるストーリーなので多くの人たちに観てほしい、特に中高生は学校推薦にして皆で観に行ってもいいんじゃない?!って思いました。

そして何よりスクリーンに写し出される金髪スホちゃんの美しさ…!!

 

 

*以下、ネタバレ含むあらすじと感想です。

未見の方はご注意ください。


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主人公のミレ(キム・ファンヒちゃん)は中学生。学校で仲間外れにされ家では父親から暴力を振るわれ、居場所はオンラインゲームの中だけにしかない孤独な中学生。ゲームの中では勇者〝ダーク〟と名乗り、仲間も大勢いるしお姫様の〝ヒナ〟とも個人的な話もしている。

ある日、文章を書くことが得意なミレは学校の読書感想文で賞を取ったことがきっかけで、クラスメイトのテヤンくんと、クラス役員で美人で家も裕福なベッカプちゃんが興味を示してくれるようになる。
秘かに書き進めてた自作の小説に二人がそれぞれ興味を持ってくれ褒めてくれる。それを友情と受け取っていいのかな…と、戸惑いつつ現実生活に希望を持ち始めるミレ。特にテヤンくんへ淡い恋心を抱いていたから、テヤンくんの気さくなその優しさをを自分だけへの好意だとミレはちょっと勘違いしちゃうんだ。(途中のエピソードでもわかるんだけど、テヤンくんはマジでどんな子にも優しいんだ)
ベッカプちゃんはエリートの両親を持ち、男女問わず人気者で、全てにおいてミレとは対象的な存在なんだけど、やはり心に孤独や焦りを抱えていて、ミレとの友情が始まったと思ってた矢先、彼女のある行為をきっかけにクラスメイト全員巻き込みながらとんでもない方向へ向かってしまう。

それと平行して、唯一の居場所だったオンラインゲーム“ワンダーリング・ワールド”の配信が中止になるという知らせに ショックを受けるミレ。
次々とゲーム仲間が別のゲームへ移動しいなくなっていく中、〝ヒナ〟が『私に会いたくなったらここに来て』とメッセージを残してくれる。
勇気を出して現実のヒナに会いに行くミレ。
でも、女の子だと思ってた〝ヒナ〟は、自分より年上のジェヒという名の青年だった。(それがスホさん!)

一見飄々とした雰囲気の彼もまた、孤独な生い立ちと過去の取り返しのつかない過ちを抱えて傷つきながら生きていて、そんな二人の孤独な魂の出会いが物語を加速させる。

すぐに、ミレの自殺願望を見抜くジェヒ。
─俺も死にたいんだ。お前も死にたいなら遺書と死ぬ前にやりたいことリストを書け。それ全部やってから死ね。
って、物凄くあっさりと提案するジェヒ。
そして『やりたいことリストの中の一人ではできないことを手伝ってほしい』というジェヒの申し出に応じるミレ。
そこから二人の小さな冒険が始まる。
森の中でもない、魔物も魔法使いもいない、この現実の世界で、〝やりたいことリスト〟をクリアしていく二人。
たとえば、制限時間以内に巨大なピザを食べきるミッション。
たとえば、歯医者に行って(泣かずに)虫歯を治療するミッション。
遊園地で思い切り遊ぶミッション。
ジェヒのやりたかったことを一緒にクリアしていくミレ。
ミレの着ている服の色が最初黒っぽいものからだんだんと明るい色に変化していくのが、まるで彼女の心の変化のよう。

でも、現実はそうすんなりと上手くいかず、ミレはテヤンへの失恋やベッカプの裏切りを経験し、更に担任の教師からさえ事実をねじ曲げられる。どこにも正義は存在しない。自分を必要としてくれる人なんてこの世界にはいない。
けれど、ジェヒに自殺する覚悟があるなら死ぬ気で行動してからにしろ、と言われて動いたことにより、ミレが望んだわけではないのだが、結果的にミレとベッカプの立場が逆転し今度はベッカプがいじめの標的になってしまう。
そこに加担する者、見てみぬ振りする者。大人は己の保身ばかり。
悩みつつも、ミレは『人は誰でも間違うし、そこから変わることもできる』と自ら発言し、ベッカプを許す。それってどんな冒険より勇気のある決断だと思った。そんなミレにとても共感したし希望を貰った。

しかし、そこですんなりと終わらず、一波乱あるのは、ミレのそれまでの心の中の嵐(葛藤)を現しているようだと私は思えた。
言葉だけで納得できるほど、軽くはないのだ、彼女が受けた心の傷は。
心理学者の河合隼雄さんが、思春期における心の葛藤を『真に癒されるには、一歩間違えれば自身の命が失われるような凄まじい(心の)体験が必要となる』と言っている。
まさにミレの取った行動はそれであり、またそこから助かったのも〝心の体験〟とすれば納得がいく。

ジェヒは、そんなミレを絶妙な距離感を保ちつつも理解する唯一の人物だ。
ミレは彼の抱えた孤独や心の傷に直接手を差しのべるにはまだ幼すぎるのだけど、本能でそれらを理解している。
お互い最後まで馴れ合わず、それでもかけがえのない存在になっていく過程がこちらにひしひしと伝わって泣いてしまった。

終盤、ジェヒの心を縛ってきたもの(自身の過去の過ち)と向き合う場面があるのだけれど、それが唯一彼の感情の発露であるゆえに、その表情が切なくて…
スホさんの演技に引き込まれ泣いた…;;
もちろん、名子役だったミレ役のファンヒちゃんの演技は自然で素晴らしかった。
アラスカの大学に行くからもう会えないかもな、って言うジェヒを笑顔で見送るミレ。
後で読め、と渡された手紙を人気のない場所で開いた途端、感情を爆発させたところではこちらももらい泣き…;;
それまで彼女は無表情だったし泣かなかった。
どんなにクラスメイトから意地悪されても父親から殴られても酷い言葉を浴びせられても教師から理不尽なことを言われても、自分が傷ついてないふりをすることでなんとか自分の心を守っていたんだ。

手紙には、たった一言、
『泣いてもいいんだよ ヒナより❤』
と書かれていた。

その手紙を胸に大声で泣くミレ。

悲しい時は大声で泣いてもいいんだ。

たったそれだけの真実。

それが手形になって、ミレは現実世界と和解したんだね…。


ラスト、高校生になったミレが友だちからの遊びの誘いを先約があると断る場面で、男の子?って冷やかしに『違う~!…〝ヒナ〟』って答える所で物語は終わるんだけど、それはジェヒがアラスカから戻ってきたってことかな?それとも、また何か別のオンラインゲームで昔のハンドルネームで落ち会ってるのかな…と、見る側に委ねる終わり方も爽やかで良かったかな、と思いました。

余談ですが、
ただ、ミレの母親との関係が少しわかりずらかったかな…味方ではあるけれど、父親の暴力や搾取からミレを守りきれてはない存在なのかな?とは思ったけれど、少しそこが歯痒かった。

そして、あのゲームの中の登場人物である巨人が現実世界に出現してミレを助けた場面はご都合主義という評もあるかもしれないけれど、巨人がゲーム世界では助けられなかった〝ダーク〟を助けに来たのだ、とも思える。あの場にいる皆には巨人は見えていなかったようなので、あそこを場所移動はさせず木のクッションに上手く着地する演出だったら違和感なく見れたかもしれないが、永遠にゲームの中で彷徨う巨人なりの決別として必要な演出だったのかもしれない。

 

私にとっては2回見ても色々考えさせられ、スホさんの美しさを引きずる中毒性のある映画でした!
パンフレット無かったのが本当に悔やまれる!
あんなスホさんやこんなスホさん、現実離れした美しいスホさんを残してほしかった〜!

※後日、DVDが出たので無事購入し一時停止しまくりながら鑑賞しました(◡ ω ◡)

 

6/28〜Gyao! にて無料公開されます!この機会にぜひ!

予告動画

https://youtu.be/b-AKATyhNQY

 

 

トゥイーティー狂想曲

トゥイーティーにはまったことにより、過去と現在の自分を解放してあげられたというお話。

 

トゥイーティーというアニメのキャラクターをご存知だろうか。

アニメは見たことがないが色んな場で目にしてきた、という方もいらっしゃるかもしれない。

私もキャラクターグッズなどで存在はは知っていたが、少し前までアニメは見たことがなかった。

 

日本の吹替え版のトゥイーティーの舌足らずな口調が可愛いことを知って、実際に聞いてみたくて動画を漁ったら、あっさりと沼にころげ落ちた。。「わっういネコたんめ!」は、どうやら「悪いネコちゃんめ!」の意味らしい。

これは、こおろぎさとみさんという稀有な声優さんの吹替え力の賜物かもしれない。

英語オリジナルはそんなに悶えなかった。

かくして熱しやすい性格の私はトゥイーティーのDVDをポチって現在手元にある。



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これでいつでもトゥイーティーの「わっういネコたんめ!」や、舌足らずで何を言っているかわからない歌を繰り返し聞ける!トゥイーティーのいる生活!最高!

 

何故、こんなにもトゥイーティーに惹かれたのか。やはりトゥイーティーの舌足らずな喋り方の力なのか。

確かにそれはとても大きい。(百聞は一見にしかずなので、皆さんもぜひ、こおろぎさとみさんの吹替え版を見て欲しい。)

けれどそれだけではない魅力がある。

順を追って考えていきたい。

 

①センスの塊

DVDにある30話ほどを見て感じるのは、画面の配色や構図や背景の建物などがとにかくお洒落。私はデザインの勉強をしているわけではないので詳しいことはわからないのだが、そんな素人が見ていてもお洒落だなぁと唸ってしまう。

Wikipediaによるとアニメの初出は1942年、一番多く作られたのは1950年代、そして1960年代の始めまでなのだが、第二次世界大戦前後ということを考えると更に唸るしかない。当時のニューヨークの街並みや、行き交う車、トラム、デパート、バカンスで訪れるハワイ、ヴェネチア、そして一般家庭であろう部屋の中の家具やクリスマスのプレゼントで溢れる居間、今見ても洒落てる。当時の日本からしたら更に憧れる要素が詰まっていたのではないか。

演出も洒落ている。トゥイーティーの走る音、ネコの足音や犬の足音、全て楽器で表されている。バレエ音楽かな。

 

②コメディの掟が詰まってる

チャップリンの映画を見た時も思ったのだが、いわゆる“お約束”の“コント”が詰まってる。言葉より視覚的に楽しめるのだ。それは子どもにとっても見やすいし、疲れた大人にとっても見やすい。何も考えずに笑えるから。

弱者であるトゥイーティーが、自分を食べようとするネコのシルベスターの攻撃をかわしつつ反撃もする、という内容なのだが、つい見ながら声を出して応援してしまいたくなる。

そして懲りないシルベスターにもツッコミを入れたくなる。

懐かしのパターンなのだ。

でもまぁ、物騒ではあるけど。すぐダイナマイやら銃やら出てくるので。

 

③わっういネコたんめ!

さて。トゥイーティーの決め台詞がいくつかある。

自分を狙うシルベスターがやって来た時の

「見た!?見た!ネコたん!」

もう一度確認してからの

「やっぱぃ(やっばり)、やっぱぃ、ネコたん!」

そして、自分に襲いかかるシルベスターに対しての

「わっういネコたんめ!」

この言い方が可愛くて仕方ない。

自然と真似したくなるから危険だ。

そしてひとしきり真似して、「わっういネコたんめ」というフレーズを何度も繰り返した後、ふと我に返る。

─なんでこんなにトゥイーティーに惹かれるの?

それは、私が「わっういネコたんめ!」と言えない人間だったから。

学生時代から、数は少ないが、謂れのない悪意を向けられても、相手が「悪い」と認定できず、自分に非があるのではないかとまず反省してしまうタイプだったから。反撃が一歩も二歩も遅れる。いや、反撃などしたことがなかった。

例えば道で擦れ違い様にぶつかられたら、私はそのつもりはなくてももしかしたらぼやっと歩いてたのかもしれないと思ってしゅんとしてしまう。

例えば中学生の頃、クラスの絶大な人気者と気が合って親友になった。その子の取り巻きから「なんであなたがあの子の親友なの?あなたがいなければ私があの子の親友になれたのに。」などと陰でも直接でも言われた。

今思えば女子校における思春期の女子たちの独占欲というかよくわからない力関係に巻き込まれただけだったのに、当時はそう言われてしまう自分が悪いのかなぁと悲しかったし反論できなかった。

例えば新入社員の頃、秘書として入社したわけではなかったが、たまたま部の上司が6月の株式総会で副社長に就任し、何故かその上司(皆から鬼の○○さんと恐れられていた)に気に入られ直属の秘書になってしまった。結果、私の居た部所に、ずっと秘書室に転部したいと上司に掛け合ってた先輩が配属された。人事なんてよくわからない新人の頃である。先輩のその事情もかなり後から知ったので何故その先輩が私に嫌味を言ったりするのか不思議だったが、鈍臭い私が仕事で至らないことが悪いんだろうなぁと思ってやり過ごしていた。

前置きの例えが長くなった。

トゥイーティーを見て、私は「相手が悪い!」と叫んでもいいことを学んだのだ。

相手の気持ちを汲んだうえで、「でもそれで私に意地悪するのは八つ当たりです!意地悪するあなた達が悪い!」と、あの時言えなかった反論を、過去の自分に代わり今、叫べたのだ。もちろん直接ではないが。

そのことで心の深くに沈んでいた「私が悪かったんだ」と蹲る過去の私を解放できた。

大袈裟?

ううん、それくらい、私の中で青天の霹靂だったのです。

トゥイーティーは自分からは仕掛けない。

シルベスターなどが自分を襲ってきた時だけ、あの小さな体全身で「わっういネコたんめ!」と叫び、知恵を絞って反撃を開始する。時に「たちけてー(助けて)!」と他者に救いを求めて叫ぶ。すると彼(そう、トゥイーティーは男の子なのだ)を助けに人間が手を貸し、保護してくれることもある。

─自分に向けられた悪意にはNO! を大声で叫んでいいのだ。

─そして、自分で持て余すのなら他者に助けを求めていいのだ。

たとえその悪意に理由があっても。

理不尽にふりかかる突然の災いにも。

「自分が悪いのかも」「自業自得なのかも」

なんて一人で抱え込まず、立ち向かっていいのだ。

だって、悪意を向ける方が圧倒的に「わっうい!」んだから!

 

私を含め、日本人には「何かされるのはそれなりの理由があるからやられた方も悪いのでは」という思考に陥りがちな気がする。特定の宗教を持たない人が多いはずなのに、因果応報という観念が骨の髄まで染み付いてる。

チカンも「される側が誘っているような服装だったから」だとか、イジメも「いじめられる側にもそうされる理由がある」だとか。無意識のうちにそんなジャッジに従ってしまう自分がいたら要注意だ。

チカンもイジメも、些細な意地悪だって、する方が悪いのだ。

もし、少しでもあなたの行手を阻み、意地悪してくる人がいたら、あなたは胸を張って「わっういネコたんめ!」と叫んでいい。

あなたも心にトゥイーティーを!

わっういネコたんという概念をなぎ倒し、生きていきましょう。

 

♡♡♡♡

 

以下、厳選、私のオススメのトゥイーティー動画タイトルを上げておきますね!

  1. 悪知恵合戦 これは冒頭のトゥイーティーの歌がめちゃくちゃ可愛い!何て歌っているのかリアルに10回くらい聞き直してしまった。そしてサンドイッチにされそうになるトゥイーティーがめちゃめちゃ可愛い!
  2. 危機一髪 舌足らずなのにハードボイルド風なナレーションをするトゥイーティーの可愛いさを堪能できます。
  3. 良心のささやき ヒッチコック映画風な演出が洒落てる。トゥイーティーを食べちゃったと思い込み良心の苛責でタバコとコーヒーに溺れるシルベスターが見られます。
  4. 欲望というあだ名のシルベスター これはトゥイーティーが野良小鳥で、シルベスターが飼い猫の設定。冒頭、吹雪の中で捨ててある火の点いた葉巻でお尻をあぶって暖を取るトゥイーティーが可愛いのなんのって。

 

ほんとは全部にコメント付けたくなっちゃうのですが。この辺にしておきます!

 

どうぞあなたもハッピー・トゥイーティー・ライフを!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

推しの背中に翼があります。

週刊少年JUMPに連載中の『僕のヒーローアカデミア』の≪ホークス≫のプレゼンをしたくて書き始めたのに数ヶ月経ってしまいました。

好きな気持ちが重すぎると何から書いて良いのか逆にわからなくなるんですね。


ホークスくんには翼がある。

空を飛べる。

しかし天使ではないし鳥でもない。

福岡在住の鶏肉が好きな22歳の青年である。

無論、実在はしない。

なのに私ったら鳥の写真を載せるTwitterアカウントをフォローしてしまうし、空を見上げて翼のような形をした雲を探しちゃうし、福岡の天気を気にするし、昼夜問わずホークスくんの幸せを願って夜は夢にまで見てしまう。


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(雲が翼みたい、って撮ったいつかの夕空)


そんな祈り(狂気)にも似た情熱を捧げているのだけど、空回りするばかりで彼の魅力を伝える文才を得る糧には一切ならないのが悲しい。いや、むしろそんな感情抱いてるからだよね。…冷静な力(文才)が欲しい…。

もう諦めて拙い文なりに一生懸命お伝えしたいと思いますのでよろしくお願いいたします!!

 


ホークスくんの魅力は原作漫画(現在29巻まで刊行)を読んでいただくのが一番伝わるのですが、彼の初登場は20巻、アニメだと4期の最終二話にしての登場なので。

*アニメは、4期まではNetflixに入ってます!

3/27(土)からアニメ5期が始まるまでに履修するには時間がない!というヒロアカを全く知らない人は、公式がYouTubeにこれまでの話を分かりやすくまとめてる動画があります。

▼『僕のヒーローアカデミア』1巻~21巻前半のストーリーを5分×10日連続でおさらい!

https://youtu.be/wRVwuwZo6Xc

※【ヒロアカ】5分で復習 Vol.1『入学試験』編【1-2巻まとめ】

↑Vol.10まで見ると今までの話がわかります!

主人公はじめ沢山の魅力的な登場人物たちが【正義とは?善とは?】という命題にぶつかりつつ、正解はないけれど、“こうありたい”という想いをそれぞれ抱え突き進んでいく物語が素晴らしいので、その点についてはいずれまたの機会に書きたいです。

なので、ここでは初志貫徹し≪ホークス≫についてだけに絞ります。

◆◆◆

 

◆ウィングヒーロー・ホークス

 

ヒーロー名≪ホークス≫
本名≪鷹見 啓悟(たかみ けいご)≫


まず、好きなところを羅列してみます!

  1. 翼がある
  2. 翼が赤(臙脂)色
  3. 瞳と髪が金(蜂蜜)色
  4. ピアスしてる
  5. 顔が可愛い(童顔)
  6. そこを隠すためか顎髭をちょりっと生やしちゃってる
  7. 生い立ちが複雑(作者曰く“日本映画の辛いやつ”を詰め込んだ幼少期)
  8. 生意気(不遜)な態度を取りつつ、一途で献身的
  9. いつもはヘラヘラしてるのに時々見せる表情が孤独を纏ってて(私の)心を抉ってくる
  10. 普段は標準語(敬語)で話すけど心の声は博多弁
  11. 明るく気さくな態度で地元(福岡)民から愛されてる

☆まだ書き足りませんがこの辺で。
でも、翼があって日本一可愛い方言と言われる博多弁を喋るってだけでもじゅうぶんですよね!?

 

そんなホークスくん、18歳で事務所を立ち上げ、その年にヒーロー・JAPANランキングで『史上初、最速最年少』でtop10入りを果たし、22歳の現在、実力&人気共にNo.2ヒーローなんです。


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こんなにも輝かしい経歴を持つ彼、実は

 


※ここから本誌のネタバレ含みます。

 

 

彼、公安育ちなんです。

スパイとして敵の懐に潜り込むような危ない仕事を引き受けてもいるんです。


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↑アニメ4期のエンディングでチラリと出ていたこの画像。まだこのアニメの時点では彼が公安育ちだとは明かされてませんし、漫画にもこれと同じ作画はないのですが「ギャー!こ、これはもしかして?!ホークスくんの幼少期か?!」と数少ない彼についての情報を心の中で繋いで萌え転がるところです。彼が公安に拾われたというのは次のアニメ5期冒頭で明かされるはずなので、ご期待(?)ください。


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↑これはJUMPの公式グッズで、21巻の原稿頁がクリアファイルに印刷されてるものなんですが、一コマ目の三白眼の幼い子どもが後のホークスです。

逆に彼についての情報ってこれしかない。

 


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で、そこから「もしかして彼が胸に抱えているのは当時No.2 ヒーローだった≪エンデヴァー≫の縫いぐるみ?!」、背景のゴミ袋などが散乱してる様を見て「もしかして彼は親からネグレクトされてた?」など想像してました。

つい先月の本誌における彼自身の回想で、少し詳細がわかり、その予想がそんなに間違ってはいなかったことが判明。(むしろもっと悲惨だった…ゴミが散乱してる場所はアパートとかでなく、駅構内だった…ホームレスも経験してた…)

そんなホークスを語る上でエンデヴァーを抜きに語れないんですよね…むしろ≪エンデヴァー≫のために生まれたキャラクターなのかもしれないし…

 


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公式グッズでもニコイチ感覚で推されてるんですよね。親子ほど歳が離れてる、“主人公の級友の父親”と“その同僚”なのに。

 


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↑21巻の表紙なんですが…見てよ、エンデヴァーの炎とホークスの翼で、不死鳥のようじゃあありませんか…;;

 


◆エンデヴァー&ホークス

エンデヴァーは、主人公の緑谷出久(みどりや いずく)くんのクラスメイトの轟焦凍(とどろき しょうと)くんの父親。現在45歳。

 


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実家は旧家であり名家。

ヒーローとなった20歳の時から事件解決数は現在まで常に1位をキープ。

でもプロ・ヒーローランキングでは『万年No.2ヒーロー』。日本の“平和の象徴”と言われ、実力&国民的人気共にナンバーワン!の≪オールマイト≫を越えることは出来ませんでした。


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エンデヴァーが、ずーっとオールマイトを越えたくて越えたくて越えられないままオールマイトの引退を機にNo.1ヒーローとなった、というのがアニメ4期(原作単行本20巻)の話で、そこにエンデヴァーをフォローアップ(プロデュース)するために現れたのがホークスくん。という流れです。

 

エンデヴァーと言ったら原作5巻で初登場してから、かなりの間『クソ親父』(ショートくん談)っぷりで、私もずっと声のデカイ嫌な親父くらいにしか思ってなかったんですが。

そんなクソ親父なエンデヴァーが『子どもたちの未来を守るため』自分は強くあろう、とそれまでの己れの行動を省み歩み始めたのが21巻までの話で。

己を鍛える努力を惜しまず仕事はめちゃくちゃ出来るし頭の回転は早いのに、言葉が足りず不器用で、ちょっと天然な所もあって、猛々しい業火という個性を纏って髪の色も赤いのに、瞳は静かな湖面のような雲一つない澄んだ青空のような青色で、“なんか憎めない”キャラクターから“なんか愛しい”キャラクターへと階段を一気に駆け登ったのでした私の中で。(あれ?これ、ホークスくんのプレゼンのはずが…?)


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↑エンデヴァーは鼻も高いし、良い顔をしていると思う。息子のショートくんは母親似の美形だよね。


さて、話題をホークスくんに戻そう。


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↑これは昨年アニメ4期ラスト2話にしてエンデヴァー&ホークスの話が放映されますよ、っていう広告…『両雄、並び立つ』。


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↑先の「公安で訓練を受ける」幼少期ホークスの写真が轟家の家族写真の中に混ざってる演出に、え?!何故そこに混ぜるの?!

ってなるでしょ。

何故かって…

ホークスにとって「エンデヴァーさん」は特別な存在だから…

ホークスが、エンデヴァーのことを『ずっと見てきた』から。

オールマイトを本気で越えようとした男はあなたくらいですよ」って(心の中で)言うほど、その背中を幼い頃から見てそんな姿に憧れた男の子が、時を経てヒーロー・ホークスになったから。

主人公もその級友たちのほとんども、更に自分の実の息子さえ『オールマイトみたいなヒーローになりたい』と言っているのに。

見ず知らずの幼い子どもは、なぜかあなたに憧れ、そして時を経て今あなたの隣に立っているんですよ…

 


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↑彼の回想シーン(漫画原作頁)をTシャツにプリントしたものなんですが。

公安に引き取られた幼い≪啓悟≫が、その名前を捨てて≪ホークス≫として生きることを決意する瞬間です。

この『僕を救ってくれたみたく』『みんなを照らすヒーローに』なりたい一心で過酷な公安の訓練を耐え、史上最速でヒーロー事務所を立ち上げ、憧れの横に並び立ったんです…

 

エモくない…?

 

でも、そのことを知ってるのは読者だけで、エンデヴァー本人に伝わってないまま現在に至っておりますが!!

初のバディを組んだヴィランとの死闘(4期アニメのラスト二話)で『No.1ヒーローの背中を押す』ホークスの献身っぷりが評判になった(オタクたちの間で)けど、実際彼らが会って会話を交してるのはいまだにたったの2~3回で、肝心なこと(肝心なことって何よ)はモノローグで語ってて相手に一切伝わってないから!


尚更エモくない…?

 


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↑当時幼いホークスくんが胸に抱いてたエンデヴァー人形…人気無さすぎて500円でワゴンセールされてた…オールマイト人形は人気有りすぎてプレミアム値段がついたって設定なんです。


マジで劣悪な家庭環境で育った彼が“安かったから”買い与えてもらえた唯一のものを大切に大切にしてたんですね…;;今その人形どこにあるの…もしかしてまだ大切にとってあったりしたら泣く…

 

そんなホークスの生い立ちも想いも、これっぽっちも知らぬエンデヴァーさん。

「生意気な若輩者」という最初の印象から、『ヒーローが暇を持て余す社会にしたいんです』と笑顔で語った彼の本心や、実戦での彼のサポートに接し、「信頼できる同僚」くらいには思ってる。はず。

いや、なんならもう少しプラスの何かしらの─45歳にして初めて出来た“友だち(相棒)”みたいな─想いが芽生えているんじゃないか?

というのが微かに感じたりする場面がチラホラ…。ええ、見間違いじゃないはず。

 

 

あと、ホークスの父親はホークスが幼い頃にエンデヴァーに捕まったと憶測され…(そのこともエンデヴァーはまだ気づいてない)

「僕を救ってくれた」というのは、外で悪事を働き、家(っつてもボロボロの掘っ立て小屋)で幼いホークスに暴力を振るう“父親”を「捕まえてくれた」ということだったんですね…

そのことで幼いホークスは父親の支配から解放された=救われた、と感じたなんて…震えるでしょ?

 

今後、そのことをエンデヴァーは知るのか、それを知った時エンデヴァーはどう思うのか。

更に、ホークスは、「ずっと憧れてました」とエンデヴァーに伝えるのか…

このエモさって、ホークスの「人生を変えてくれた」きっかけがエンデヴァーで(エンデヴァー自身はそのことをまだ知らない)、

そして今、ホークスがエンデヴァーの「人生の転換期に立ち会ってる」ってことなんですよ…「人生の転換期」…1つは、“平和の象徴”オールマイトが居なくなった今、No.1ヒーローとしてどう社会を導くか。

もう1つは、過去、自分の野望(オールマイトを越える)のために妻や子を犠牲ににしてきたことへの報いをどうするか。

 

─過去の自分を悔いて、変わろうとしている。

そんなエンデヴァーさんを、ホークスくんは「正しくあろうとする人を俺は助けたい」って…そう言ったんですよ…


エモくない…?(語彙のレパートリーの無さ)

 

界隈ではcp的な盛り上がりも見せておりますが、私の中でこの二人は“並び立つ”的な、ソウルメイト的な…まさに、信頼や、強い想いや、二人を結ぶ縁が“恋愛”というものに括られない、名前をつけることのできないものだなぁと思っております。

「この人のために」何かしたいという想いは、強いて言うならアガペーに属してしまうのかもしれないけれど。

 


本誌ではまさに日本社会が崩壊の危機に瀕しているんですが、そこに主人公とオールマイトという主軸と、エンデヴァーとホークスというもう一本の軸の対比がどう絡んで立て直していくのか。

とても楽しみになってきました。

昨年の本誌連載からずっと、話の展開として苦しくて。希望が見えなくて。

つーか、推し、数ヶ月の間意識不明でしたので(>_<)そりゃ毎晩お祈りしちゃうし夢にも見ちゃうわ。(まあ話の中では数日の出来事なんですが)

それがこのプレゼンをなかなか書き進められずにいた原因でもありました。

私自身、後味の悪い作品が苦手なので。ここ数ヶ月というもの、本当にこの作品を今後も「大好き!」と思えるのか…そこがハッキリしないと無闇に勧められずに悶々としておりました。

でもやっと先月、本誌299話において「大丈夫だった!推しは光属性だった!」と安堵と歓喜の雄叫びを上げ、更に305話で主人公も光属性で、作品が血を流しつつも光ある方へ向かっているように確信できたので、安心して皆様にお勧めできる!と、これを書いてます!

だって、生死の淵をさまよってたと思ったら、いきなり退院して「死ぬほど片付けなくちゃいけないことがある」「まずは俺の原点」「エンデヴァーさんが困ってる」(だから助ける)って言うんですよ?

雄叫び上げて跳ね回るでしょ、こんなの?

いや物語の状況は今もって最悪なんだけど!

推しを信じてついていこう!って気持ちになった!!

 

物語は佳境…これから更なる地獄が待っていそうだけど、、主人公たちの見せてくれる“新しいヒーロー像”をぜひ一緒に味わって欲しいです!

そして、飄々として処世術に長けて、人当たりは良いけどあまり本心を見せず、過去の苦労も現在の苦労もおくびにも出さないホークスくんを何卒、なにとぞ見守ってやってください!!